クイーン・エリザベス2 洋上将棋ツアー

将棋マガジン1990年2月号の広告より。

クイーン・エリザベス2 洋上将棋ツアー(マニラ・香港)

Aコース

東京発-クルージング-マニラ-空路東京(成田)

Bコース

東京(成田)発空路香港-クルージング-東京

期日

Aコース 1月30日~2月5日

Bコース 2月4日~2月9日

同行棋士

Aコース 内藤國雄九段、中井広恵女流名人、山田久美初段

Bコース 大内延介九段、林葉直子女流王将、斎田晴子初段

料金

Aコース 762,000円(お一人)

Bコース 662,000円(お一人)

お問い合わせ

(以下略)

—–

1990年はバブル時代の真っ只中。

超豪華ツアーに人が集まった時代だ。

Aコースが6泊7日、Bコースが5泊6日。

—–

クイーン・エリザベス2は20世紀後半を代表する豪華客船。

パナマ運河も通過できるように全幅32mと細長い船形で、部屋の等級によって利用できるレストランが違うのがサービス面の特徴だった。

1982年のフォークランド紛争時にはイギリス海軍に輸送艦として徴用されている。

2008年11月に客船としては引退し、その後の紆余曲折を経て、アジア地域で海上ホテルとなることが発表されたが、詳細は未定。

—–

故・原田泰夫九段は、将棋とは関係のない海外クルージングツアーのゲストとして何度も呼ばれていたと話をされていたことがある。

原田九段の講演や話術は天下一品。

乗船客であるリタイアして悠々自適の老夫婦などにとても喜ばれたという。

—–

この世で一番の贅沢は何だろう。

豪華客船で世界一周をして数百万円、銀座のクラブで豪遊して7万円、築地の高級料亭で芸者さんも呼んで10万円、3000円のラーメン、それぞれいろいろあるが、これらは対価に見合った内容が伴っているわけなので、一概に贅沢とは言い切れない。

贅沢を、対価に見合わないものにお金を払う、という意味に無理やり置き換えてみると、私が考える”贅沢”は次のようなものとなる。

(1)東京駅から上野駅まで新幹線で行く

東京駅から品川駅まで新幹線、も考えたが距離的には東京-上野間のほうが近い。

東京から上野は山手線や京浜東北線で行けば150円のところ、新幹線自由席で990円、指定席にすると2,450円。

・・・しかし、タクシーで東京駅から上野駅まで行くと、990円以上かかるので、これが贅沢と言えるのかどうかは書いているうちに分からなくなってきた。

(2)新宿駅から新宿三丁目駅まで地下鉄に乗る

新宿駅から新宿三丁目まで歩けば5分くらいで着いてしまう。

新宿駅で地下に降りて、地下鉄か来るのを待って、新宿三丁目駅でおりて地上に上る。

地上を歩いたほうか早いので、これはかなりな贅沢と言える。

同様なことは、新宿三丁目-新宿御苑前、日比谷線の銀座駅-東銀座駅でも言える。

また、日比谷線霞ヶ関駅から有楽町線桜田門駅まで歩けば4分のところ、霞ヶ関→日比谷(有楽町線の有楽町へ移動)→桜田門という応用編もある。

—–

贅沢を語るはずが、ほとんど夢のない話になってしまった。

とにもかくにも、60万円や70万円の洋上将棋ツアーが行われるような時代がまた来てほしいものだ。