郷田真隆棋聖(当時)「腕前は将棋の棋力でいうとアマ2級くらいです」

近代将棋2001年11月号、巻頭グラビア「素顔の棋士 郷田真隆棋聖」より。

―棋聖位を獲得したいまの心境は?

 自分ではとくに変わっていないと思うのですが、応援してくれたまわりの方たちがたいへん喜んでくれました。

―羽生を破った要因は?

 これまでもチャンスがなかったわけではなかったと思いますが、結果を出せませんでした。ただ、いままでと違って、将棋に対して「もっと結果を出していきたい」と強く思うようになりました。それと以前から考えていた、「自分の将棋を確立させたい」という課題がありました。まだ完全ではありませんが、最近かなり確立されてきたと思っています。

―将棋の研究方法は?

 課題の局面の研究です。将棋連盟に行って棋譜を調べたりして一人で考えています。将棋のことを考えない日は一日もありません。

―パソコンの棋譜データベースを使っていないそうですが?

 たしかにいまはパソコンを使えば瞬時に答えが出るようになりました。ただ私はパソコンを使って早く答えを出すより、たとえ同じ答だったとしても試行錯誤しながら答えに到達したいと思っています。その試行錯誤の過程が大事なんじゃないかと考えています。

―ビリヤードは何時から始めたのですか?

 ビリヤードは高校時代からときどきやっていて、ここ3年はよく突いています。もっとも最近は棋聖戦があったので2ヵ月ぶりです。腕前は将棋の棋力でいうとアマ2級くらいです(笑)。将棋と同じで初段になるのはなかなかむずかしいんですよ。ビリヤードは、集中力がないとポケットに全然入らないし、己のプライドを賭けて戦うところが将棋と似ていますね。

―今後の目標は?

 まずはA級に戻る。それと二冠目のタイトルを目指したいと思っています。

―結婚については、どう思っていますか?

 相手がいれば考えたいけど、いまは相手がいません。

―近将読者にメッセージを。

 棋聖位を獲得できたのは、応援していただいたファンの後押しがあったからだと思います。ありがとうございました。

写真: DSC_0133
近代将棋2001年11月号掲載の写真の一部。撮影は弦巻勝さん。

 

—–

郷田真隆九段が現在もビリヤードを続けているのかどうかはわからないが、アマ2級なら、なかなかの腕前だと思う。

撮影場所は歌舞伎町の風鈴会館。

嬉しくなるくらい、歌舞伎町のディープな場所にある風鈴会館だ。

—–

郷田真隆九段は、2012年にパソコンを導入し、棋譜データベースを使いはじめるようになったという。

棋譜を印刷して盤に並べる方式であれば、試行錯誤しながら答えに到達する過程は変わることはない。

棋譜データベースは同一局面検索機能もあるが、将棋連盟まで棋譜のコピーをとりに行かなくて済むというメリットも大きい。

—–

王将戦第1局では、渡辺明王将の新手▲5五銀左に対して郷田真隆九段が2時間25分の長考で手を封じた。

そして今日の二日目、△5五同銀▲4七銀までは必然と見られていたが、郷田九段の次の一手が△3七角成。

控え室などでは候補に挙がっていなかった手のようだが、郷田九段が考えに考え抜いた新手に対する対策。

公式戦では未開の局面、非常に面白い戦いになりそうだ。

渡辺“猛攻”59手目新手に郷田長考「強い受けで来られた」(スポーツニッポン)

 

「郷田真隆棋聖(当時)「腕前は将棋の棋力でいうとアマ2級くらいです」」への1件のフィードバック

  1. プール経験者ですが、フォームを見てもう少し懐に腕の通り道がほしいですね。^^あなたの将棋もすきです

コメントを残す