「羽生さんもやるんですか?」

将棋世界1999年12月号、大崎善生編集長(当時)の「編集部日記」より。

10月13日(水)

「羽生になろう!!」という新連載はどうだろうかと誰かが言い出した。「それはいい」 「しょうもない」とか「羽生にはなれない」とか言っている所に、御本人が現れたから皆ビックリ。原稿を届けに来てくれたのだ。

 沼さんがフリーセルをやっているのを見て「これですか、今編集部ではやっているのは」と羽生さん。「羽生さんもやるんですか?」と私が聞くと「ええ、前はソリテリアの方を少しだけやりました」。流石はゲームの帝王なのである。

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ソリテリアとフリーセル、たしかに1990年代後半、必要以上にたくさんやったような記憶がある。

その当時、深浦康市九段の四段時代の名言、「でもゲームでいくらレベルを上げても、やってる本人のレベルは上がらないでしょ」を知っていれば、その時間をもっと有効なこと使えていたかもしれないのに。

ストイックだった深浦康市少年

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羽生善治四冠(当時)の「ええ、前はソリテリアの方を少しだけやりました」。

この”少しだけ”が、実は普通の人の20倍くらいなのではないか、と思えてしまうところが羽生三冠の神秘性だ。