2017-01

観戦記

一手指すごとに対局者が何かしゃべっていた時代

将棋世界2001年6月号、河口俊彦七段(当時)の「新・対局日誌」より。  特別対局室では、田中(寅)九段対森内八段戦。これは王座戦の本戦だ。田中九段は和服であらわれた。茶系の紬で、着物は着たことがないのでわからないが、きっと高価な物なのだろ...
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三浦弘行七段(当時)「その犬が死んだ後、出来れば昇級してその報告をしたいと思いました」

将棋世界2000年5月号、三浦弘行七段(当時)の昇級者喜びの声(B級2組→B級1組)「気を引き締めて」より。  今期の順位戦は、初のB2参加で、初手合の人もいて、自分がこのクラスでどの位通用するか分からず不安だった。  滑り出し2連勝と好ス...
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藤井猛竜王(当時)「あの頃は将棋しかなかった。負けることは自分の存在価値を否定されることに等しかった。魂の傷は癒えることがなかった」

将棋世界2000年5月号、藤井猛竜王(当時)の昇級者喜びの声(B級2組→B級1組)「魂の傷」より。  雑然と過ぎていく日常の中で、私はどれだけあの時の気持ちを持ち続けていられるだろうか。  プロになって初めての順位戦、C級2組一年目の成績は...
棋士のエピソード

先崎学五段(当時)「断腸の思いで部屋に帰ると郷田がいて、ビートルズ特集のテレビを見ていた」

将棋世界1992年3月号、先崎学五段(当時)の「先チャンにおまかせ VOL.3 走れ、自由萬歳」より。  マカオには、西堀さんの部下の平田さんに案内していただいた。香港島のマカオフェリーピアからジェット・ホイルで約1時間でマカオに到着する。...
棋士のエピソード

先崎学五段(当時)「郷チャン危うし」

将棋世界1992年3月号、先崎学五段(当時)の「先チャンにおまかせ VOL.3 走れ、自由萬歳」より。  さっそく、初日の夜に歓迎会を開いていただき、大阪から同行の本間四段、畠山鎮四段(通称チン君)と合流して、広東料理を痛食する。上海蟹や菜...