森信雄五段(当時)と村山聖五段(当時)が一緒に見たホラー映画

将棋世界1988年9月号、森信雄五段(当時)の「創作次の一手解説」より。

将棋世界同じ号より。

 私は週末になると、レンタルビデオで借りた映画をよく見ます。

 先日も村山君と一緒に、スティング、続黒砲事件(中国映画)ともう一本見たのですが、これが手違いからホラー映画だったのです。

 途中で、恐い恐いと言いながらも見終わると、村山君の表情が心無しか青ざめ、「夢を見そうで、眠れません」

(以下略)

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今日は村山聖九段の命日。

村山九段が亡くなってから、21年が経った。

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この頃の森信雄五段(当時)と村山聖五段(当時)の住まいは、直線距離で500mほどの近距離。

このように、森信雄五段の部屋で師弟で映画を観ていたとは、嬉しくなるほど微笑ましい。

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『スティング』は、1973年公開のアメリカ映画。親同然の師匠を殺された詐欺師が、伝説の賭博師の協力を得て師匠を殺したギャングに復讐をする。

『続黒砲事件』は1987年の中国映画。自分にそっくりな身代わりロボットを作った博士が、会議など面倒臭いことはロボットに任せて自分は研究に没頭する。しかし、ロボットは暴走し、恋人を奪うなど、博士の生活を脅かし始める。

もう一本のホラー映画は何だったのだろう。

題名、パッケージともホラー映画らしくなく、夢に出てきそうなほど怖い映画というと、この頃の時期で思い浮かぶのは『フェノミナ』。1984年のイタリア映画。

フェノミナ(字幕版) 

『フェノミナ』ではなかった可能性も高いが、『サスペリア』『シャイニング』とともに、怖さのインパクトが強い映画だ。

分野は異なるが『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』もかなり怖い。

子供の時に見て、いまだにトラウマになっている。

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森信雄七段は先週、深夜に怖い映画を見たようだ。

なぜか怖い映画を見てしまうところが、31年前と変わっていなくて、とてもほのぼのとした気持ちになる。