将棋世界1991年10月号、神吉宏充五段(当時)の「対局室25時 大阪」より。
8月14日放映のフジテレビ「運命GAME」を見ていただけたでしょうか? 林葉直子ちゃんとゲスト解答者で出演したのはいいけれど、とにかく間違いまくり、ボケた解答連発。終わってみれば、たった1問だけの正解。カメには「~バーカメ~」と言われる始末。ディレクターから「いやあ面白かったですよ。隣の漫才師コンビを完全に食ってましたね。次回もこの調子で」と誉められた(?)が、本人はいたって真剣。賞金とラスベガス旅行に燃えていたのに……。
だいぶ前になるが、故・芹沢九段が「アイアイゲーム」のレギュラー解答者をされていた事がある。私もその番組のファンでよく観ていたものだが、時折答える芹沢九段の解答がトンチンカンなもので、ズッコケまくりの大笑いなんて場面もあった。しかし、しかしである。これは決して笑いをとるためにやっていたのではなく、真面目に答えて大ボケだったと思うのだが。以上、出演してみて初めて判った神吉からの報告でした。
追記 9月の長頃には同番組に先崎五段との「将棋パトロール」コンビで出る予定。今度は一味違った私をお見せしましょう。はっはっはっ!
(以下略)
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「運命GAME」は、クイズに運の要素が加わったクイズバラエティ番組で、フジテレビ系で1991年4月から9月まで、水曜日22:00~22:54の時間帯で放映されていた。
司会は向坂樹興アナウンサー、中井美穂アナウンサー、立川志の輔さんで、毎回解答チームが3チーム出場する形態。
運の要素が加わっているとしても、やはりクイズで正解しないとどんどん不利になっていくシステムで、得点とランク(超一流、一流、二流、三流、見習い、問題外)の2つの評価軸だった。
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神吉宏充五段・林葉直子女流二冠チーム出場の時のクイズのテーマは”演歌の女王”で、他の出場チームと結果は、Wikipediaの情報によると次の通り。
- 神吉宏充五段・林葉直子女流二冠チーム 150点、見習い
- 沖田浩之・深津絵里チーム 950点、二流
- 住田隆・西田康人チーム 350点、二流
神吉宏充五段・先崎学五段チーム出場の時のテーマは”豪華客船の船長”で、
- 神吉宏充五段・先崎学五段チーム 100点、見習い
- 稲川淳二・戸川京子チーム 650点、二流
- 羽賀研二・増田未亜チーム 600点、三流
だった。
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クイズとはいえ、たとえば将棋界に例えると、ポロシャツを着た記録係が振り駒を3枚の歩でやっているVTRが出てきて、「このVTRの間違いは?」のような問題が出てきたようで、その業界を知らない人から見れば難しい問題だったと思われる。
逆に「記録係の髪型がおかしい」など、真面目に答えているのに、変な解答が出ることも多かったようだ。
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それにしても、この29年前の番組の、これほど詳細な情報をWikipediaに書いている方は、本当にすごいと思う。