村山聖八段(当時)「一つの漫画を3冊買うという噂はウソです」

将棋マガジン1996年6月号、「直撃!!棋士の秘密」より。

将棋世界1996年5月号より、撮影は弦巻勝さん。

直撃

 村山聖八段は、漫画を読むのがお好きそうですが、好きな漫画家は誰ですか? また、全部で何冊くらい持っているのですか?

 あと、ビッグコミックスピリッツの「月下の棋士」で似たような名前の人が出てきましたが、どう思われますか?

村山八段の回答

 好きな漫画家は太刀掛秀子さんと河あきらさんです。何冊持っているかなどは数えていません。また、一つの漫画を3冊買うという噂はウソです。なお、「月下の棋士」は読んでいません。

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太刀掛秀子さんは、広島県呉市出身の少女漫画家。Wikipediaによると、繊細なタッチの絵柄で少女らしい淡い恋心を描きつつ、病気や死、児童虐待、家族の絆など、重い題材を扱ったシリアスで内省的な作品も多いという。

河あきらさんは、Wikipediaによると、1983年までは少女漫画、1984年からはレディースコミックを中心に作品を発表しており、「家族」「親子」に関するテーマが多いという。

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「ビッグコミックスピリッツの『月下の棋士』で似たような名前の人が出てきましたが、どう思われますか」

似たような名前の棋士は「村森聖」。

村山聖九段と師匠の森信雄七段を合体させたような名前になっている。

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「なお、『月下の棋士』は読んでいません」

村山聖九段が少女漫画が好きだったということもあるだろうが、将棋を題材とした漫画をあえて読まなかったのか、読む優先度が高くなかったのか、どちらかはわからない。

漫画を楽しむ時は勝負のことは考えたくない、という思いもあったのかもしれない。

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「また、一つの漫画を3冊買うという噂はウソです」

聞かれていないことを答えるところが可笑しい。

「2冊買ったことならあるのでしょうか?」と突っ込んでみたくなってしまう。

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今日は1月17日、26年前の今日、森信雄七段門下の船越隆文2級(当時)が阪神・淡路大震災で亡くなっている。

森信雄七段は、船越2級の亡くなった1月17日を「一門の日」と決め、船越隆文さんを追悼する日としている。

森信雄六段(当時)「珍しいぐらいええ子でな。だからちょっと心配やなあ」