自戦記

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大山康晴十五世名人の石田流崩し対抗策

将棋世界1982年5月号、中原誠名人の第31期王将戦〔大山康晴王将-中原誠名人〕第5局自戦記「石田崩しがウラ目」より。  例によって、居飛車対振飛車の対抗形。  四間飛車は当然予想された戦法。  振飛車には左美濃というのが、最近の私の傾向だ...
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木村一基五段(当時)「俺ももうオッサンだなーと自覚する」

将棋世界2001年9月号、木村一基五段(当時)の自戦記(第27期棋王戦、対鈴木大介六段)「新たな目標」より。  暑い日が続き、もう夏バテ。何もする気がしない。ああ、夏は嫌だナー。  年々少しずつ感じる体力の衰え、ビールの飲み過ぎでたるんだ腹...
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深浦康市六段(当時)「困った顔をして欲しい北浜君」

将棋世界1999年9月号、深浦康市六段(当時)の第18回早指し新鋭戦決勝戦〔対 北浜健介六段〕自戦記「6年振りの新鋭戦優勝」より。 ―今日、眼に映ったもの―  目覚まし時計。今にも降り出しそうなくもり空。鏡。自分の顔。ロールパン。グレープフ...
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加藤一二三九段と森下卓八段(当時)の文体を模写した日浦市郎七段(当時)の自戦記

将棋世界2001年12月号、日浦市郎七段(当時)の「自戦記・日浦市郎風」より。  僕の好きな作家に清水義範という方がいる。たくさんのオモシロ小説を発表しているのだが、彼の得意としているものにパスティーシュ(文体模写)というのがある。  いろ...
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先崎学八段(当時)が「1年間温め続けてきた秘策があります」と話して指した戦法

将棋世界2001年9月号、佐藤康光九段のJT将棋日本シリーズ2001(1回戦 対先崎学八段)自戦解説「変則ひねり飛車の秘策を討ち破る」より。  私は、日本シリーズでは過去に第19回で準優勝してはいるものの、トータルで見ると通算成績は負け越し...