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大山康晴十五世名人「勝負師は勝てばなんとでもいえるんだよ」

将棋世界2004年2月号、鈴木輝彦七段(当時)の「古くて新しいもの」より。  棋士の方々との対談を終わって、心残りなことがあった。それは、故人の方との対談である。不謹慎なことかもしれないが、既に作家の井上ひさしさんが名対談を出している(「や...
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控え室の人気者

将棋世界1995年7月号、河口俊彦六段(当時)の「新・対局日誌」より。  夜になると控え室のメンバーが代わった。田中(寅)、青野両九段に、ついさっき庄司三段を破った行方四段も加わっている。こういうところは微妙で、帰りがけにちょっと顔を出した...
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「8五飛研」、「ハチ公研」、「カイジ研」, 「ハイネ研」、「ホープ研」、「愛知研」、「豪邸研」、「馬研」

将棋世界2004年3月号、「これが謎のVSだ!」より。  「対局時計貸してください」「空いてる場所はあるかな?」 将棋会館内でこんな会話を聞くことがある。若手棋士がVS(実戦形式の研究会)を行う場所を捜しているときだ。  研究会流行りのプロ...
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棋士数人が1時間議論しても結論が出ない古来からの課題

将棋世界1995年11月号、鈴木輝彦七段(当時)の「矢倉中飛車の美学」より。  酒が一杯入った時の議論というのは白熱するものであるけれど、後で考えると大した事ではなかったりするものだ。しかも、テーゼに対する先入観が災いしてどんどん袋小路に入...
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森信雄五段(当時)とお祖母さん

将棋世界1992年7月号、森信雄五段(当時)の「風景 阪田三吉のお墓」より。  「こんな奴は悪人で、早う助けにいかんと。悪い奴やなぁ」  私の祖母はいつも映画館で、声を出してブツブツ、いかにも明治の人だった。  そしてヒーローが登場すると、...