中原誠十六世名人の「最も印象に残るタイトル戦」(3)

中原誠十六世名人が「最も印象に残るタイトル戦」という、1972年の名人戦の第3局。

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大山名人は、1局目が三間飛車、2局目が中飛車、本局が四間飛車と、毎回筋を変えてくる。

中原挑戦者は、第2局に続き、棒銀で立ち向かう。

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銀と金を組替える大山流。

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図は7六にいた金が8五へ出た手。

「専門的には、この手で将棋は終わっている」と中原挑戦者の自戦記には書かれている。

△同銀なら▲3三角成から飛車の素抜きがあるので△7三銀。

ここで升田九段や大野八段なら▲8四銀と行くのだろうが、大山名人は真綿で首の▲7四歩で押さえ込みにかかる。

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△同桂だと▲6四金と手順に出られる。

以下、△8六と▲6二と△7六と▲5二と・・・となって85手で大山名人の圧勝。

中原挑戦者の1勝2敗となった。

将棋世界での中原自戦記のタイトルは

「高目の好球を打たれる」