棋聖戦第4局の対局場は静岡県伊東市の「わかつき別邸」。→中継
純和風(2階建て)の旅館で、離れ4棟、本館6室、別館5室の、落ち着いた雰囲気。
わかつき別邸は、大正・昭和と憲政につくした元首相の若槻礼次郎・男爵(1866~1949)の別邸だった。
和平派の重鎮として太平洋戦争の終結を推進した若槻礼次郎は、その終戦工作の想いをこの別邸で練ったといわれている。
ちなみに、若槻礼次郎(島根県出身)は大正天皇崩御時の首相だったが、若槻礼次郎の次に島根県から首相になった竹下登は、昭和天皇崩御時の首相だった。
[温泉]
伊東でも屈指の2種類の源泉を保有。露天、大浴場をはじめ6つの湯船はいずれも新鮮かけ流し。
[食事]
基本を大切にした味わいに加え、雅趣に富んだ大輪の花のような美味を合わせ持つ、伊勢エビや伊東港に揚がる旬の地物と山の幸。
[昼食予想]
将棋棋士の食事とおやつによると、昨年の「わかつき別邸」での棋聖戦では、羽生善治名人、佐藤康光棋聖とも、
「サラダうどん あじの南蛮漬け 長茄子味噌煮 山葵ご飯 など」
だった。
客室が少ないからこそ提供できる料理 。
伊東港でその日にあがった新鮮な海の幸が料理長のお勧め。
「わかつき別邸」では囲碁のタイトル戦も行われており、2006年名人戦七番勝負第5局、張栩名人-高尾紳路本因坊戦のときの昼食は
「わかつき龍宮ごはん(鯛の炊き込みごはん)、長ナスの伊豆味噌炒め、春菊・黄菊のおひたし、伊東錦秋そば(きのこそば)、秋野菜の浅漬け。デザートは紫芋のチーズケーキ」だった。
予想は非常に難しいが、
・わかつき龍宮ごはん(鯛の炊き込みごはん)
・長茄子の味噌煮か味噌焼
・夏野菜を活かした蕎麦かうどん
の3点が柱になると予想したい。