三浦弘行新人王(当時)の挨拶

将棋世界1999年2月号、カラーグラビア第29回新人王表彰式より。

当時の新人王戦の参加資格は30歳以下、六段以下。

現在もそうだが、新人王戦は実力・勢いに優る優秀な若手棋士のみで争われるため優勝は至難。

この年の新人王、三浦弘行六段はC級1組在籍の24歳。

表彰式にて、再び優勝を狙う決意を表明する。

年齢制限の30歳までまだあるので、またしばらくの間『あいつは終わった』とみんなを油断させておいてスキを狙って再び新人王を狙います

会場は大いに沸いた。

ところが、三浦弘行新人王は、この年度の順位戦から3期連続昇級を果し、2001年4月にはA級八段となる(新人王戦への参加資格は2000年4月からなくなっている)。

『あいつは終わった』と油断させる作戦は実行できなかったことになる。