丸山九段とホットケーキ

丸山九段の昔の得意技。

近代将棋2004年6月号、大矢順正さんの棋王戦第4局観戦記「谷川、16年ぶり、棋王に」より。

 丸山棋王の超暑がりは知る人ぞ知る有名な話。

 このシリーズでも対局場検分で一番気にしたのが部屋の空調であった。暑がりのせいと関係あるかどうかは分からないが水分補給も半端ではない。

 その水にもこだわる。今回も東京で飲みなれている水のボトルを事前にホテルに送っている。

 さらにおやつにはホットケーキとバナナが定番になっている。その健啖家ぶりは加藤九段に勝るとも劣らない。この日も分厚いホットケーキとバナナが用意されていた。

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将棋棋士の食事とおやつのデータによると、2003年の棋聖戦と2004年の棋王戦での丸山九段の午後のおやつ実績は次の通り。

2003年棋聖戦

第1局 ホットケーキ2枚、フルーツ、アイスミルク、アイスレモンティー ●

第2局 ホットケーキ、フルーツ盛り合わせ、フレッシュジュース ●

第3局 ホットケーキ、フルーツ、紅茶、(約1時間後に追加注文)ホットケーキ ●

2004年棋王戦

第1局 ホットケーキ、フルーツ 、オレンジジュース、アイスミルク ●

第2局 ホットケーキ、フルーツ盛り合わせ 、 オレンジジュース、アイスミルク ●

(第3局、第4局は中継で言及がなかったため記録無しだが、上記の通り第4局はホットケーキ、バナナなど)

2001年と2002年の名人戦でのおやつではホットケーキは注文されておらず、オーソドックスなおやつだった。

ホットケーキは、一日制のタイトル戦での丸山九段の秘策なのかもしれない。

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ホットケーキは、バターとメープルシロップだけのオーソドックスなものが好きだ。

世界的にはホットケーキ=パンケーキということで、アメリカではハムエッグとパンケーキの組み合わせなどの朝食も一般的らしい。

元々がやや甘めのホットケーキと塩辛いハムエッグの取り合わせが個人的にはミスマッチに感じられる。

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甘いものと塩辛いものの取り合わせで最も疑問に感じる食べ物の一つが生ハムメロンだ。

酢豚に入っているパイナップル、冷麺の中のスイカ、ポークソテーにつけるジャムなど、更に疑問の大きい食材もあるが、今回は生ハムメロンに話を絞りたい。

初めて生ハムメロンを食べた時、それぞれ別々に食べればそれぞれ美味しいものを、なぜ一緒に食べなければいけないのだろうと思った。要は生ハムとメロンを一緒に食べて、ものすごく美味しくなかったということだ。

その後、生ハムメロンを食べることがあるときには、別々に食べるようにした。

しかし、更にその後、料理として確立されている生ハムメロン、生ハムとメロンを一緒に食べなければ生ハムメロンの真髄を理解することは一生できないのではないかと思い、一緒に食べるようにした。

でも絶対に美味しくない。

ある日、私は発想の転換をはかってみた。

「生ハムメロンは生ハムを美味しく食べるため料理ではなく、メロンを美味しく食べるための料理なんだ」。

そのように思い込んで生ハムメロンを食べると美味しかった。メロンが。

塩辛い生ハムをメロンに乗せることにより、メロンの甘味がよりいっそう強調されたのだ。

しかし、元々甘いメロンをそこまでして食べる必要があるのだろうかという疑問が残った。

今回、Wikipediaで調べてみると、

日本のメロンでは、甘み・香りが強く、日本の生ハムは塩分が薄い。それにより、生ハムとメロンの風味が合わなくなり、好みが分かれる料理でもある。一方、イタリアなどの生ハムは塩分が強いうえ、メロン(カンタロープ)は、甘み・香りが薄い野菜に近いものである。

とある。

…やはりメロンを美味しく食べる料理ではなかったのだ。もう、生ハムメロンを食べることはないと思う。

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