13:01
2局目も勝った星野さんは、とにかくニコニコしている。
「星野さん、どうしてしまったんですか」
「俺が聞きたいくらいだ」
13:03
元・ミス荒川放水路といわれるMisakoさんが来場。
荒幡さんの奥様とともに将棋ペンクラブブースの手伝いで来ていただいている。
Misakoさんはこのあと少ししたら、江東区公認の”KOTO街かどアーティスト”としてのバトルロイヤル風間さんが、亀戸十三間通り商店街で行う似顔絵コントの応援に向かう予定。
Misakoさんは、隣のLPSAブースで、石橋幸緒女流四段の「出だし4手で知る石橋幸緒の将棋レシピ―知ると、もっと楽しい将棋・序盤の指し方」を購入していた。石橋女流四段のサイン入り。
私はまだこの本を読んでいなかったので、Misakoさんの本を立ち読みする。
駒の動き方を覚えた初心者向けに序盤の平手定跡手順の意味を説いた本で、4手目までを網羅的に解説し、その先で展開される世界についても総合オリエンテーション的に紹介している。
「Misakoさん、この本をきっかけとして初段になるのも夢ではありませんよ」
「ええっ!? じゃあ本気になって読もうっ」
13:04
Misakoさんと私の会話を聞いていた石橋女流四段のお母様がニコニコしながら、
「そうでしょう。この本は渡辺竜王と幸緒がNHK講座をやっていた時の内容が基になっているのよ」。
星野さんも、2連勝の余韻に浸りながらニコニコ。
「ところで星野さん、アカシヤ書店にもこの本を置いてみたらどう?」
「ウチは古本だけだからな・・・。でもいいか。今日は2連勝しているし。じゃあ、10冊、石橋さんのサイン入りで送ってもらえますか」
石橋女流四段のお母様による絶妙なタイミングでのアプローチ。
名人芸を見るようだった。
13:30
将棋ペンクラブのブースでは会報のバックナンバーを配っていたが、新たに4人の方に入会いただいたという。
有り難いことだ。
14:00
ここまで、原宿カサブランカは1勝1敗。
将棋ペンクラブは0勝2敗。
14:30
第3局開始。
私の石田流本組み対左美濃。
第2局もそうだったが、中倉彰子女流初段とお話をできたのがモチベーションアップに大きく働いたのか、この対局も私が勝てた。
ところで対局中、サングラスをかけた橋本崇載七段に似た男性がいるのを発見した。
橋本七段は最近、髪の毛を切って黒く染めたと聞いている。
その男性は、ソフトモヒカンっぽい髪型で、髪の色は黒い。大きめのサングラスをかけているので橋本七段かどうかを判別することはできなかったが、橋本七段に似ているような感じもする。
家に帰ってから知ることだが、その男性は、やはり橋本崇載七段だった。
原宿カサブランカが第2局で対戦したチームであり橋本七段が作ったチーム「HSY28」の応援に来ていたのだった。
15:20
将棋ペンクラブのブースに行くと、星野さんが座っていた。
「星野さん、どうでした?」
「いやー、また勝っちゃったんだよね」
3連勝、星野さんはもしかすると本当に強いのかもしれない。
16:00
第4局開始。
私の石田流本組み対居飛車銀冠。
この頃になると、さすがに寝不足が影響し、中盤、相手の考慮中に目を開けたまま一瞬寝てしまうようなこともあった。
これでは勝てるはずもなく、私の惨敗。
私の通算成績は2勝2敗となった。
原宿カサブランカチームは1勝3敗(3-4、7-0、3-4、3-4)。
16:10
さすがに星野さんも第4局は負けて4連勝ならず。
それでも大満足の表情だった。
将棋ペンクラブチームは0勝4敗(3-4、2-5、3-4、2-5)。
16:30
打ち上げへ出発。
将棋ペンクラブチームは浜松町近辺の居酒屋に不案内ということで、原宿カサブランカが行く居酒屋へ一緒に入る。
私は、序盤・中盤は原宿カサブランカの席で、終盤は将棋ペンクラブの席で飲む。
19:30
ゴキゲンな星野さんと新宿の立飲み屋へ。
私は夕方からどうも体の調子が良くない。
風邪ではなかったので、ようやく二日酔いが出てきたということだ。
対局中でなくて良かった。