ビーフカレーに始まりビーフカレーで終わる(名人戦を振り返る)

今期名人戦を昼食予想面から振り返りたい。

名人戦の昼食予想と実績は次の通り。

(実績は将棋棋士の食事とおやつのデータより。予想→実績

第1局

森内俊之名人 〇

一日目:国産牛のチーズバーガーまたはカツサンド → ビーフカレー

二日目:椿山ポークカレー → 松花堂弁当

羽生善治二冠 ●

一日目:シーズンズビストロ特製クラブハウスサンドウィッチ → ピッツァ・マルゲリータ

二日目:にぎり寿司 → うな丼

第2局

森内俊之名人 ●

一日目 松ランチ(牛サーロイン130g) → 天丼

二日目 ハンバーグライスまたは野菜スープカレー → ビーフカレー 

羽生善治二冠 〇

一日目 豪華海鮮あんかけ焼きそば → シュリンプカレー

二日目 鮪葱トロ丼 → 鉄火丼

第3局

森内俊之名人 〇

一日目 ワンプレートハンバーグ&エビフライ または ロコモコ丼 → 天ざるそば 

二日目 カレーライス → 松花堂弁当

羽生善治二冠 ●

一日目 シーフードピザ または 天ざる → 石焼ビビンバ(海鮮)

二日目 ビーフシチューオムライス または ロコモコ丼 → 海鮮丼

第4局

森内俊之名人 ●

一日目 青葉六角弁当または松花堂弁当 →するが牛のミートソーススパゲティ・ボロネーゼ

二日目 青葉六角弁当または松花堂弁当 →松花堂弁当 [E:scissors][E:shine]

羽生善治二冠 〇

一日目 青葉六角弁当または松花堂弁当→桜えびと春キャベツのスパゲティ・ペペロンチーノ

二日目 青葉六角弁当または松花堂弁当 → 松花堂弁当 [E:scissors][E:shine]

第5局

森内俊之名人 〇

一日目 カリッと揚がったエビフライ 自家製タルタルディップを添えて → 海鮮ちらし寿司

二日目 鰻重 → ビーフカレー 

羽生善治二冠 ●

一日目 アメリカンクラブハウスサンド → ビーフカレー

二日目 スパゲティボロネーゼ → うな重

第6局

森内俊之名人 〇

一日目 ビーフカレー → うな重

二日目 にぎり寿司 → ビーフカレー 

羽生善治二冠 ●

一日目 うな重 → カニピラフ

二日目 シーフードカレー → 海鮮丼

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今回の名人戦では、24昼食中2昼食しか予想が当たらなかった。

今年の王将戦での的中率35%にははるか及ばず8%の的中率。

当たった2昼食も松花堂弁当なので、当たりのうちには入らないようなものだ。

一日目と二日目の違いにこだわらなければ、また、椿山ポークカレーとビーフカレーは同類、 鮪葱トロ丼と鉄火丼は同類、とすれば24昼食中5昼食の当たり(的中率21%)となるが、いかにユルい私でも、そのような甘い基準で自分の予想結果を評価したくはないので、今回の予想は不調だったと断言したい。

羽生二冠からピッツァ・マルゲリータや石焼ビビンバのような鬼手が繰り出されたとはいえ、森内名人のカレーが当たらなかったのが痛かった。

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今回の名人戦では、以前に比べ羽生二冠のご飯ものの採用率が高かった。

うな重が2回と海鮮丼系が3回というのも今回の特徴。

羽生二冠の変化なのか、名人戦用のシフトなのか、興味深いところだ。

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森内名人はビーフカレーで3勝1敗。

第1局一日目と第6局二日目の昼食がビーフカレーという、ビーフカレーに始まりビーフカレーで終わる形となった。

開幕初日をビーフカレーで勢いをつけて、その後はビーフカレーを二日目の勝負食としている図式がうかがえる。

森内名人のビーフカレー伝説の始まりと言えるかもしれない。