森信雄新人王(当時)誕生

将棋世界1980年12月号、「棋戦の動き」より。

第11期新人王戦

「これで森新人王の誕生だね」 森が準決勝で淡路を破ったとき、関西ではこういう声が数多く聞かれた。それほど森は実力を高く評価されている。評価されるのもうなずけるほど最近の森は好調だ。(ただ今9連勝)

morinobu

新人王戦準決勝に勝った1、2分後の写真。(将棋世界1980年12月号)

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森信雄四段(当時)は第11期新人王戦決勝三番勝負で島朗四段(当時)に2-0で勝ち、優勝を決める。

将棋世界1981年1月号、中ほどのグラビア「優勝!喜びの両棋士」には、新人王戦優勝の森信雄四段と若駒戦優勝の有森浩三二段(当時)が木に寄り添っている写真が掲載されている。

その左半分の森信雄四段の写真。

この頃の将棋世界には、例年、新人王戦決勝三番勝負の棋譜などは載っておらず、森信雄新人王誕生に関する記事もこの写真のみ。

この時の森新人王の談話など読んでみたかったと思うのだが、その後の号を確認してもこの写真だけだ。

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今日行われた竜王戦6組・森信雄七段-大橋貴洸四段戦で、森信雄七段が敗れて、森信雄七段にとっての現役最後の一局となった。

将棋の森信雄七段、引退決定…故村山聖九段、糸谷哲郎八段らの師匠(産経新聞

森信雄七段が引退 故村山聖九段の師匠(毎日新聞)

普通ならば「41年間、お疲れさまでした」と書くべきなのだろうが、森信雄七段は教室、執筆、ブログなど、これまで以上に活躍の場を広げていくだろうし、奨励会員の弟子も多い。

だから、あえて「お疲れさまでした」とは書きたくはない。

「これからも、これまで以上のご活躍を楽しみにしています。そして、また一緒に遊んでください」

これが、私から森信雄七段に贈りたい言葉だ。