将棋マガジン1985年2月号、中原誠十段の「懸賞 次の一手」より。
あるファンの方からお手紙をいただきましてね、その手紙には眼鏡が合わなくなっているのではないか、という意味の事が書かれてあったんです。私も薄々は感じていたのですが、このところあまりにミスが多いので検眼してもらったところ、やはり少し視力が落ちていたようです。今年は例年になく原稿を書いたり本を読んだりする量が多かったせいですかね。
というわけで、ここ10年変えていなかったレンズをフレームごと変えてみたところ、調子も戻ってきたようです。まあ、この先、どうなるかは分かりませんけどね(笑)。お手紙、感謝してます。 (談)
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中原誠十六世名人がメガネを変えて劇的に復調した話のリアルタイム版。
この時のもっと詳しいことは中原十六世名人が後年書いている。
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メガネをかけはじめたのが中学3年から。
当時はほとんどがセルフレームだった。
大学3年の時にメタルフレームのメガネに変えた。
社会人になってしばらく経ってから、縁無しに変えた。
縁無しであれば気にするのはレンズの形だけで、それ以外は似合う似合わないの検討が必要ないため。
しかし、今はZoffに代表されるようにセルフレームが主流となっている。
今年の2月にメガネを新しくする時に、セルフレームにすることも少しだけ考えたが、自分の歴史の中では時代が逆行するように思えて、セルフレームは早々に検討からはずした。
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世の中では結構主流だけれども、どうしても自分の中で受け入れたくないのが、カスタードクリームのシュークリーム。
昔はほとんどのシュークリームはカスタードクリームだった。
生クリームのシュークリームを初めて食べた時は、非常に革命的な美味しさだと感じて驚いたほど。
それ以来、シュークリームは生クリームであるべきで、カスタードクリームは過去の遺物と考えるようになった。
近年、シュークリーム界でもカスタードクリームが復権してきたようだが、カスタードクリームは自分の歴史の中では時代が逆行するように思えて、どうしても好感をもって迎えることができない。
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そういうわけで、私の中ではセルフレームとカスタードクリームがほとんど同じ位置付けになっている。