昨日からの続き。
将棋世界2003年8月号、泉正樹七段(当時)の「一触即発 升田式石田流」より。
最後になりましたが、升田先生の記録係を務めた時(12歳頃2回)、何度もかんで含むようにおっしゃってくれたことを記し、終わりとさせていただきます。
「遊んどったら駄目。若いうちはたくさん勉強する。女は別じゃが、酒とタバコは30になるまではよした方がよろしい。頭が悪くなるからな。こうすれば最低A級にはなれる」。
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升田幸三実力制第四代名人は子供の頃から酒、タバコをやっていたわけで、これは自戒の意味も込めていたのか、あるいは自分は子供の頃からやっていたという極めて悪条件にもかかわらず名人に香を引いた特別な人間だが、一般の人は真似をしちゃいかん、という意味を込めているのか。
きっと両方かもしれない。
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しかし、「女は別じゃが、酒とタバコは30になるまではよした方がよろしい。頭が悪くなるからな」と言われれば言われるほど、
- 女性の話はわかった。女性とどんどん仲良くするように心がけよう
- このように何度も「よした方がよろしい」と言われている酒とタバコとは一体どのようなものなのだろう。一度試してみよう
となるのが通常の手順。
中田功七段も、上京前にお父さんから「功、酒とたばこと麻雀は絶対やるなよ!」と言われて、酒、タバコ、麻雀の道に邁進することになる。
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泉正樹八段の青春時代。