山崎隆之六段(当時)「自分が指しているとは思えない。朝、こんなに弱かったんですね」

将棋世界2005年2月号、「KANSAI通信 めっちゃええやん!」より。

 現役の棋士から引退棋士・指導棋士・女流棋士まで関西本部所属棋士が50名以上も参加するファン感謝デー「将棋の日・関西」が11月14日(日)に関西将棋会館で行われました。

 関西将棋会館の全フロアが開放され、将棋大会・指導対局・席上対局・銘盤駒フェア・サイン会・記念セールなど各階でたくさんのイベントが行われました。将棋大会は3クラスに165名が参加。Aクラス(三段以上)は西田拓也君と川本洋君という顔合わせ。この二人は10月31日(日)に行われた「将棋の日記念こども大会」のAクラス決勝でも対戦。その時は川本君が勝ちましたが、この日は西田君がリベンジ。

(中略)

 そして一日中、熱気に包まれたのが2階の将棋道場をイベント会場仕様にして行われた公開プログラム。午前中に行われた「激突!10秒将棋バトル」は山崎六段、矢倉五段、安用寺四段、阪口四段の4人によるトーナメント。朝イチのプログラムとあってか夜型の山崎六段と矢倉五段は初戦でいずれも完敗。

 ダントツ一番人気の山崎六段「自分が指しているとは思えない。朝、こんなに弱かったんですね(苦笑)。夕方から指せばこのメンバーでの10秒将棋なら8・9割は勝てそうなのに…」と山崎節が炸裂。

 優勝は阪口悟新四段「正直、このメンバーで勝てるとは、いいところを見せられて嬉しいです」とコメント。見事なお披露目に会場からは期待を込めた拍手が贈られました。

 お昼休みには演歌歌手・塩山和子さんが「王将~阪田三吉~」を熱唱。

(以下略)

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少年時代の西田拓也四段が登場している。

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山崎隆之六段(当時)の「自分が指しているとは思えない。朝、こんなに弱かったんですね」。

これは目に見えるほど朝が不調ということではなく、紙一重のところで夜のようになっていないということなのだと思う。

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対局が深夜までかかることが多いので、棋士は夜型が望ましいとされている。

中原誠十六世名人も四段時代、師匠の高柳敏夫名誉九段から夜型になるようにと指導を受けている。

中原誠四段(当時)「どうも夜になるといけないようです」