将棋マガジン1987年8月号、大崎善生さんの「編集後記」より。
先日、関西のホープ、肉丸くんこと村山聖四段にTEL。”スーパーアドバイス”の出演依頼をしたところ「いやや」のつれない返事。米長先生から絶対に、といわれていたので懸命にくいさがりましたが「いやや、他の人で」の連発。ところが「森先生(村山四段の師匠)の了解を頂いている」と言ったところ、急に声の調子が変わり「森先生が言うなら引き受けます」とノータイムの返事。登場を引き受けてくれました。今年度の目標は漫画1億冊集めることという村山四段。師匠思いで、写真とお風呂が嫌い、という四段、近々の登場をお楽しみに。
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後に『聖の青春』を執筆する大崎善生さんが、まだ村山聖九段とはあまり付き合いがなかった頃の話。
「森先生が言うなら引き受けます」
それまでの師弟関係を考えても、これ以降の師弟関係を考えても、涙が出そうになる言葉だ。
村山聖四段(当時)が登場する「若手棋士訪問記 米長邦雄のスーパーアドバイス 村山聖の巻」は明日の記事で。