将棋マガジン1991年3月号、グラビア「第3期竜王就位式」より。
谷川浩司新竜王誕生で幕を閉じた平成2年。その竜王就位式が、年明け早々の1月9日、東京大手町の読売新聞本社で行われた。
当日は、棋士、関係者など200人を超す参会者があって盛況。
席上、谷川竜王は「一番やりたかった羽生竜王と戦えて良かった。ただ、次には当たりたくありません(笑)」とユーモラスな謝辞を述べた。
竜王、王位、王座の三冠を制した谷川。平成3年の主役を務めるのは間違いない。
この日、お祝いに駆けつけた中原誠名人とともに、頂点に立つ二人が他の棋士の目標となって、平成3年の将棋界も動いていく。
ますます面白い戦いが見られることを期待したい。
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「ただ、次には当たりたくありません(笑)」は
「ただ、もう当たりたくありません(笑)」とは
意味が異なるでの、秀逸なジョークとなっている。
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歴史もその通りの方向に動いている。
次期(1991年)は森下卓六段(当時)が挑戦者で谷川浩司竜王(当時)の防衛。
翌々年(1992年)が羽生善治二冠(当時)が挑戦者で、3勝4敗で谷川竜王が敗れてしまう。
1992年の竜王戦七番勝負が行われる前に谷川竜王の結婚披露宴があり、羽生二冠も出席している。
本当に2年後のことはわからないものだ。