森信雄五段(当時)「本作を見て村山聖、『さえません』のひと言」

将棋マガジン1991年7月号、森信雄五段(当時)の「詰将棋スクール 今月の新題解答」より。

▲1三金△同玉▲2五桂△同桂▲2四角△同歩▲2三金△1四玉▲1二竜まで9手詰

 好手連発と言えば聞こえはいいが、▲1三金、▲2五桂、▲2四角と筋を追っていけば詰んでしまう。

 本作を見て村山聖、「さえません」のひと言。いつもなら、作ってみろと反発するのだが……。

* * * * *

師匠が作って将棋マガジン誌上で発表した詰将棋に対して「さえません」という感想を述べる村山聖五段(当時)。

「冴えんなあ」は森信雄七段の口癖で、師匠の口癖が村山五段にも伝播していたと考えられる。

非常に微笑ましい師弟関係の一コマだ。

* * * * *

しかし、図の詰将棋のどこが冴えないのか、わからない。

私はもともと詰将棋を解くのが不得手だが、▲2五桂がなかなか思いつかない。

冴えない問題だとは思えないのだが。

* * * * *

この問題のそれぞれの変化手順は、

▲1三金に△2五玉は、▲2六金△3四玉▲3三竜まで。

▲2五桂に△1四玉は、▲2三竜△同玉▲3三角成△1二玉▲2二金まで。

▲2四角に△同玉は、▲3四金△1四玉▲2三竜まで。

* * * * *

森信雄六段(当時)「あ~しんど、冴えんなあ」

「冴えんなあ」のオンパレード

「冴えんなあ」