将棋マガジン1991年7月号、森信雄五段(当時)の「詰将棋スクール 今月の新題解答」より。
▲1三金△同玉▲2五桂△同桂▲2四角△同歩▲2三金△1四玉▲1二竜まで9手詰
好手連発と言えば聞こえはいいが、▲1三金、▲2五桂、▲2四角と筋を追っていけば詰んでしまう。
本作を見て村山聖、「さえません」のひと言。いつもなら、作ってみろと反発するのだが……。
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師匠が作って将棋マガジン誌上で発表した詰将棋に対して「さえません」という感想を述べる村山聖五段(当時)。
「冴えんなあ」は森信雄七段の口癖で、師匠の口癖が村山五段にも伝播していたと考えられる。
非常に微笑ましい師弟関係の一コマだ。
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しかし、図の詰将棋のどこが冴えないのか、わからない。
私はもともと詰将棋を解くのが不得手だが、▲2五桂がなかなか思いつかない。
冴えない問題だとは思えないのだが。
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この問題のそれぞれの変化手順は、
▲1三金に△2五玉は、▲2六金△3四玉▲3三竜まで。
▲2五桂に△1四玉は、▲2三竜△同玉▲3三角成△1二玉▲2二金まで。
▲2四角に△同玉は、▲3四金△1四玉▲2三竜まで。
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