将棋世界2006年7月号、朝日オープン将棋選手権五番勝負第4局(羽生善治朝日選手権者-藤井猛九段)「癒された一局」より。解説は行方尚史七段(当時)、記は大川慎太郎さん。。
-この一局を振り返っていかがですか。
行方 盤上を通していい作品を作っていこう、という意思が二人から強烈に感じられました。それに二人ともとっても楽しそうでしたね。純粋に読み合いを楽しんでいる感じがして、よかったですよ。
そういえば、おやつを食べるのが二人とも同時でしたね。そのタイミングがおかしかったのか、互いに顔を見合ってクスクス笑っているんですよ。中盤の難所なのに。
なんていうか、そう、二人に癒されましたね。
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この対局の前の第3局では、対局場と対局後の大盤解説会場の間の行き帰り、移動の車中で仲良く感想戦が行われている。
盤外では非常に和やかな、羽生善治朝日選手権者と藤井猛九段。
将棋棋士の食事とおやつによると、この時のおやつは、羽生善治朝日選手権者が「ようかん、抹茶」、藤井猛九段が「バームクーヘンとミルクティー」。
ようかんとバームクーヘンを食べるタイミングが一緒だったということになる。