羽生善治棋王(当時)「ちょっとガッカリしました」

将棋マガジン1992年3月号、羽生善治棋王(当時)の「羽生善治の次の一手&詰将棋&クイズ」より。

先日、初めてプロレスとボクシングをナマで見ました。それがレスラーとボクサーが戦う、いわゆる異種格闘技戦でした。

 ボクサーは捕まったら終わりですし、レスラーは一発パンチを食らったら終わり。どちらも相手を警戒して、戦いらしい戦いにならないので、いささか拍子抜けです。

 次の試合では、レスラーがキックで攻めたところ、ボクサーの方が、「話が違う」(英語なので分からなかったが、そう見えた)という感じで、すぐに試合放棄。ちょっとガッカリしました。

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調べてみると、この頃あった異種格闘技戦は、1991年12月の両国国技館でのUWFインターナショナルの「格闘技世界一決定戦」で、高田延彦-元WBC世界ヘビー級王者トレバー・バービック戦などが行われている。

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将棋関係でプロレスに詳しいといえば、バトルロイヤル風間さん。

大学4年の就職活動で、全日本プロレスを受けて内定をもらっているほどだ。

社長のジャイアント馬場さんが面接官だった。

もちろん、レスラーとしてではなく、社員としての内定。

結局、バトルさんは出版社へ入社することとなり、その後漫画家となるが、、もし全日本プロレスに入社していたら、数々の将棋の4コマ漫画は生まれていなかったかもしれない。

将棋界にとっての、一つの岐路だったとも言える。

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バトルロイヤル風間さんが結婚した時の仲人は、アニマル浜口さん。

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バトルロイヤル風間さんは大学時代に漫画研究会に所属していた。

その当時のアルバイト先は化粧品店。

この化粧品店では、”化粧品をある金額以上購入すると、似顔絵を描いてもらえる”という販売促進策をとっていた。

その似顔絵を描いていたのがバトルさん。

バトルさんの似顔絵の基礎はこの頃にできている。

まさに体で覚えた似顔絵だ。