「名人は天皇、竜王は首相」(週刊将棋)

週刊将棋1994年1月26日号の一面見出しより。

―昭和から平成へ― 激動。10年10大ニュース

  1. 超新星羽生 初段から五冠王へ

  2. 光と影 谷川激流の10年

  3. 追い続けた夢 米長50歳名人

  4. 自然は偉大 中原2度の名人復位

  5. 名人は天皇、竜王は首相 超大型棋戦竜王戦誕生

  6. 戦国に咲いた花の五十五年組

  7. そこのけそこのけ子供が通る 10代が大暴れ

  8. ヨダン許さず 三段リーグ発足

  9. 男子タジタジ 女流大成長

  10. 三巨星堕つ 木村、大山、升田

—–

スポーツ紙的でなかなか面白い。

「名人は天皇、竜王は首相」も見事な落としどころ。

当時は毎日コミュニケーションズ(現マイナビ)が毎日新聞のグループ会社であったので、このような表現になったのだろう。

読売新聞ならば「竜王は天皇、名人は首相」と書くと思う。

—–

「光と影 谷川激流の10年」とあるが、谷川浩司九段のこの後も「光と影、激流の10年」が続く。

—–

2002年度~2011年度の10年10大ニュースならどうなるだろう。

  • 超新星渡辺明 四段から永世竜王へ
  • 中原誠十六世名人引退
  • 森内俊之十八世名人誕生
  • 羽生善治十九世名人誕生
  • プロ編入試験制度の創設と瀬川晶司四段誕生
  • そこのけそこのけ羽生世代が通る
  • 名人戦、毎日・朝日が共同開催
  • 女流大成長・LPSA発足
  • マイナビ女子オープン、リコー杯女流王座戦の誕生
  • ネット中継を全棋戦で実施

歴史的にはこのような感じか。