王座戦第1局対局場「仙台ロイヤルパークホテル」

羽生善治王座に中村太地六段が挑戦する王座戦第1局は、仙台市泉区の「仙台ロイヤルパークホテル」で行われる。→中継

仙台ロイヤルパークホテル」は、三菱地所が開発した泉パークタウンのタウンセンター地区に、三菱地所グループのロイヤルパークホテルズの1つとして1995年4月に開業した。

泉パークタウンは仙台市泉区の丘陵地帯にあるニュータウンで、一つの民間企業が単独で手がけるものの中では日本最大規模の複合開発事業と言われている。

私が「仙台ロイヤルパークホテル」を初めて見たのは2003年10月のこと。

父の二十七回忌の後、母が「仙台ロイヤルパークホテル」で食事をしようと言い出した。

母が言うには、とても評判の良いホテルで、前年のワールドカップではイタリアチームが宿泊したホテルだという。

昭和初期に生まれている母の感覚なら、仙台で最も伝統と格式のある「仙台ホテル」(1978年の名人戦で挑戦者の森けい二八段が剃髪で現れた時の対局場となったホテル。2009年12月に廃業)が一番だろうと思っていたので、その選択は意外だった。

しかし、行ってみて驚いた。

三菱地所一社で開発した一帯なので、周囲の風景と建物の調和がとれているということもあるとしても、その雰囲気の素晴らしさに息をのんだ。

行ったことはないが、ヨーロッパの森の中にあるホテルのようなイメージ。

絶対に女性に喜ばれそうなホテルだとも思った。

その時はレストランが予約で満員で、別の場所へ行くこととなったのだが、新興住宅街や大学がある地区に、あのような雰囲気のあるホテルがあることが信じられなかった。

父の三十三回忌の時には、仙台ロイヤルパークホテルで食事をすることができた。

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〔ホテル内のレストラン〕

ホテル内にあるレストランと昼食向きメニューは次の通り。

◯ガーデンレストラン シェフズテラス

・ランチブッフェ 1,700円~

・洋風ばらちらし寿司 2,500円

(生ハム入り和風サラダと茶碗蒸し、ちらし寿司(味噌漬けローストビーフ、サーモンマリネ、海老とパプリカのグリエ、帆立貝と白身魚のマリネなど) 、味噌椀、香の物、デザー、コーヒー または紅茶)

・和洋旬彩弁当 3,000円

(汲みあげ湯葉入り茶碗蒸し、ミニッツステーキ、海老と旬野菜の天ぷら、石巻港からの白身魚のポワレ三陸産わかめを添えて、旬野菜のお浸し 出汁巻き玉子、香の物、俵御飯、味噌椀)、デザート、コーヒーまたは紅茶)

・ラタトゥイユのトマトスパゲティ(スープ、サラダ付) 1,300円

・ステーキランチ 3,500円~9,000円

・仙台名物牛タン焼き 南蛮味噌と白菜漬け添え 1,500円(単品)

◯中国料理 桂花苑

・秋の味覚たっぷり茸とふかひれあんかけ石焼き炒飯 2,200円

・五目入りそば 1,200円

・豚肉入りそばまたは焼そば 1,200円

・海鮮そば 1,800円

・特製チャーシュー入りそば 1,300円

・五目入り焼そば 1,200円

・海老入りそばまたは焼そば 1,400円

・海鮮焼そば 1,800円

・五目入りチャーハン 1,100円

・牛肉入りチャーハン 1,100円

・蟹肉入りチャーハン 1,300円

・五目うま煮かけ御飯 1,200円

・海老の炒めかけ御飯 1,500円

・ピータンと豚肉、干し貝柱入りお粥 1,000円

・五目入りおかゆ 1,100円

〔昼食予想〕

王座戦第1局が東京で行われていた一昨年までの羽生善治王座の昼食は、焼きビーフンが定番だった。昨年の第1局は今年と同じ仙台での対局。昨年の羽生王座は、仙台の名物である牛タンを素材とした牛タンシチューが昼食のメニューだった。今年も牛タンが軸となることが予想される。

中村太地六段は、昼は洋食、夜はチャーハンと読みたい。

羽生善治王座

昼食 仙台名物牛タン焼き定食 

夕食 海鮮焼そば 

中村太地六段

昼食 ビーフカレー

夕食 蟹肉入りチャーハン

      

朝食の風景

佐藤康光名人(当時)VS藤井猛竜王(当時)

近代将棋1999年3月号、西條耕一さんの「普段着の棋士たち 関東編」より。

12月某日

 1998年の最終戦、佐藤名人-小林八段の棋王戦・敗者組決勝を観戦に連盟へ。さすがに棋士、観戦記者ともに少ない。

 佐藤名人の銀冠に小林八段の振り飛車穴熊。佐藤名人がうまく反撃して完勝。藤井竜王と挑戦権をかけて争うことになった。

 ところで、藤井竜王は4月をめどに藤井システムの本を出す予定だが、挑決戦で佐藤名人に藤井システムを使って勝つと、その本に棋譜を載せたいという。

最強藤井システム最強藤井システム
価格:¥ 2,100(税込)
発売日:1999-07

 それは、佐藤名人がこれから出版する居飛車穴熊対四間飛車の本(2月ぐらいか、いずれの本も連盟出版部から。題は未定)の中に、対藤井戦の勝局を3局とも載せるという話を聞いたからだ。

康光流四間飛車破り―居飛車穴熊VS藤井システム (PERFECT SERIES)康光流四間飛車破り―居飛車穴熊VS藤井システム (PERFECT SERIES)
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:1999-02

 この日、対局が終わって佐藤名人といつもの新宿「鮨一」へ行った。その話になると「やっぱり載せすぎですかね」と笑っていた。5局指して3勝2敗。勝局3局を本に載せて、一部は将棋世界の自戦記にも書いているのだから、負ければ当然書かれる(負けた2局は穴熊ではないので趣旨が違うと言い訳していたが)。

 佐藤名人は藤井竜王の四間飛車を早い段階から評価していたので、やはり勝つとうれしいらしい。

 藤井竜王も、将棋世界2月号で佐藤名人の「藤井システムに出会えて幸せ」という話を読んで「あれはどういう意味なんでしょう」と言いながらもにこにこしていた。結構、二人とも意識しているらしい。竜王と名人なので、当たり前だが・・・。

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出版する本に掲載する棋譜でも張り合うところが、いかにも勝負師らしい。

この期の棋王戦挑戦者決定戦は、佐藤康光名人(当時)が藤井猛竜王(当時)に2連勝して棋王挑戦権を得ている。

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考えてみれば、「最強藤井システム」と「藤井システム破り」のように盾と矛の関係にある本が、同じ版元から同じような時期に発売される、これは将棋の技術書の世界特有のことかもしれない。

そこがまた、将棋の面白いところでもあると思う。