将棋世界2002年12月号グラビア、「団鬼六の小説『真剣師 小池重明』来秋に映画化 小池重明役に遠藤憲一」より。
昭和50年代半ば、プロ棋士を次々となぎ倒して「新宿の殺し屋」と呼ばれた伝説の真剣師がいた。今は亡き小池重明アマ名人だ。将棋愛好家の作家・団鬼六さんが、その数奇な生涯を小説『真剣師 小池重明』としてかつて描いたが、このほど映画化されることになり制作発表会が催された。来秋の劇場公開が楽しみだ。
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この映画『真剣師 小池重明』は、制作者サイドの事情で頓挫してしまったと団鬼六さんのエッセイに書かれていたような記憶がある。
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通常であれば、その団鬼六さんの近代将棋のエッセイを探し出すところだが(2004年3月号以降には書かれていないことが確認できているが)、引っ越しの段ボール箱にその頃の近代将棋は詰められているので、引っ張り出すことができない。
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引っ越しは1月29日(月)。部屋の片付き具合を見ると、整理が間に合うのかどうか非常に不安だ。
『北の国から』シリーズを全編見てしまったことが影響していることは確実だが、仮に『北の国から』を見なかったとしても『ゴッド・ファーザー』を繰り返し見ていただろうから、結果は変わっていなかったと思う。
私のような人間にとって、引っ越しのための各種作業は非常に憂鬱なものである。
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遠藤憲一さんは大好きな俳優だ。私が遠藤憲一さんの存在を初めて知るようになったのは、2009年のフジテレビ系ドラマ『不毛地帯』の予告編を見た時から。
故・海部八郎氏をモデルとした商社マン役ということだったが、登場しただけで物凄いインパクトを感じ、一度で覚えてしまった。
遠藤憲一さんは特定の作品でブレイクしたのではなく、コツコツと積み重ねた成果でメジャーな俳優となった人で、2002年のこの頃は、まだそれほど有名ではなかった時代。
そういう意味では、非常に先見性のあるキャスティングだったということになるだろう。
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現在の将棋ブームの中、『真剣師 小池重明』が映画化されたとしたらどうなるのだろう。
ヒットするような感じもするし、そうではないような感じもするし、全く読めない。