絶体絶命を逃れる奇想天外の一着

将棋世界2005年4月号、関浩六段の「公式棋戦の動き 棋聖戦」より。

 D組の三浦-飯塚戦では、最後の最後に奇想天外の妙着が出た。

 4図以下、△1二香▲4二金△1一玉まで、三浦の勝ち。

 図で△4八桂成は▲3二竜で後手玉が詰む。△1二香に▲3二竜△同銀▲2三金打なら△1一玉▲3二金△5八竜▲同玉△3八飛以下、逆に先手玉が詰むという寸法だ。投了以降▲3二金△同銀▲同竜はやはり△5九銀で後手の勝ち。

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船が沈没している真っ最中に、窓も出口もない船倉へ降りていくような三浦弘行八段(当時)の△1二香~△1一玉。

通常なら絶望的な動きだが、将棋の場合は救いが生まれることもあるということ。

奥が深い。

 

「絶体絶命を逃れる奇想天外の一着」への4件のフィードバック

  1. こんにちは。目の錯覚かもしれませんが・・・

    >投了以降▲3二金△同銀▲同竜のところ、
    ▲3二金△同銀▲2二金△同玉▲3二竜なら後手玉が
    即済みで先手勝ちに思えるのですが・・・

    1. JWさん

      ▲3二金△同銀▲2二金△同玉▲3二竜に△同玉で、銀1枚では詰まないような感じがします。出かける前なので細かい検討ができなくて申し訳ありません。

      1. 返信ありがとうございます。
        すみませんでした。大いなる勘違いをしていました。
        以下、23歩成から詰みとおもったのは、頭のなかの盤では
        52に金がいたのでした。
        お騒がせしました。いつも楽しみにしています。

        1. JWさん

          いえいえ、終盤はわけのわからない局面になっていることが多いですし、錯覚が出るのは日常茶飯事ですので。それがまた将棋の面白いところだと思います。

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