将棋ペンクラブ公式ホームページが新しくなりました(URLも変更になっています)

将棋ペンクラブの公式ホームページが新しくなりました。(URLも変わっています)

将棋ペンクラブ公式ホームページ

現時点では旧ホームページも残っていますが、情報の更新などは新ホームページに一本化されます。

新しいホームページをよろしくお願いいたします。

 

将棋ペンクラブ入会のご案内(2019年)

将棋ペンクラブは、文章を通じての将棋ファン拡大とライターの発掘、養成をはかることを目的として1987年に設立されました。

将棋ペンクラブ会員数は2018年12月時点で400名(うち棋士・女流棋士は30名)です。

機関誌発行と将棋ペンクラブ大賞は30年目を迎えており、会長は木村晋介です。

[将棋ペンクラブの活動について]

(1)将棋ペンクラブ大賞
年間を通して発表された、将棋観戦記、随筆、将棋に関する著作物、記事などの中から優れた作品に対し、将棋ペンクラブ大賞を贈呈しています。賞の選考は、全会員からの推薦をもとに、第二次選考、最終選考を経て、「観戦記部門」「一般部門」「技術部門」などの大賞や優秀賞が決定されます。最終選考に際しては、最終選考委員の方々に精力的にご協力いただいております。
(2019年度最終選考委員:木村晋介氏/西上心太氏/所司和晴七段)

(2)将棋ペンクラブ大賞贈呈式
毎年秋に、将棋ペンクラブ大賞贈呈式が行われ、受賞者に対し賞状と賞金が贈られます。賞金は大賞基金が原資となります。

(3)会報発行
会報として「将棋ペン倶楽部」と「将棋ペンクラブ通信」を、それぞれ年2回(計4回)発行しています。会報には、一般マスコミに載りにくい貴重な研究発表や将棋界への提言、自戦記・観戦記、会員投稿などが掲載されています。

[将棋ペンクラブへの入会方法]

入会資格は一切ありません。入会金も不要です。

下記振替口座への会費納入をもって入会となります。

○年会費:3,500円

(賛助会員、法人会員は10,000円)

○郵便振替 00270-9-45693 将棋ペンクラブ

※郵便振替 ではなく銀行振込をご希望の方は、次の将棋ペンクラブ入会申し込みフォームをご利用ください。

将棋ペンクラブ入会申し込み

•会報が送られますので、通信欄に住所、氏名、電話番号をお忘れなくご記入いただけますようお願い致します。
•毎年、会報の冬号には会員名簿が掲載されますが、住所掲載を希望されない方は、その旨、申し込み時の通信欄に「県名まで」「市町村名まで」など掲載可能範囲を御記入いただくか、事務局までご連絡ください。
•会費の期間は1月から12月までになります(途中入会も同じ)。
•賛助会員・法人会員は交流会への参加が無料となります。

会員になると

•3月、9月には雑誌「将棋ペン倶楽部」(64~128頁位)が。 6月、12月には冊子「将棋ペン倶楽部通信」(32~56頁位)が届きます(計・年4冊)
•将棋ペンクラブ大賞候補作の推薦ができます。
•会報への投稿ができます。

また、5月には東京と大阪で交流会が、9月には将棋ペンクラブ大賞贈呈式が開催されます(会費は別途必要です)。

ご不明な点は下記事務局へお問い合わせ下さい。

[事務局]

〒101-0051 東京都千代田区神田神保町 1-8 アカシヤ書店内 将棋ペンクラブ

メール:penclub◎akasiya-shoten.com (◎を@に変更して送信)

☆将棋ペンクラブ会員の方は、アカシヤ書店で5%引きで本を購入することができます。

 

二上達也九段「羽生君に訊くと、テレビも見ない、マンガ雑誌も読まない。トイレに入るにも将棋の本を持って入る……これで強くならなきゃ、おかしい(笑)」

将棋マガジン1990年1月号、「奥山紅樹の棋界人物捕物帖 二上達也会長の巻」より。

 まずは、白く明るくピッカピカのお弟子さん、羽生六段のことから聞いちゃえ。CB(チャイルドブランド)と呼ばれる10代の大器続出を、どう見ますか?

「10代の人たちが、稽古先をさがして生計費をかせぎながらの研究ではなく、生活の心配をしないで、将棋に打ち込む時間がたっぷりとCBにある……そのあたりの環境の変化は、大きな要素ですねえ」

 二上九段は、歯切れ良い口調で「CBを生み出した、社会の変化」を語りはじめた。

 17歳でアマ名人戦北海道代表となり、18歳の年、いきなり突き出し二段で奨励会入り、その年に四段へ昇段したこの人。加藤一二三プロとならび、いわば1950年代のチャイルドブランド、その典型だった。

 奨励会入りしてから、わずか6年でA級八段にかけ登ったという快挙は、加藤一二三元名人の「7年でA級八段」とならぶ大記録である。

 だから、「CB、CB……新々人類」と浮かれる棋界ジャーナリズムの空騒ぎを横目に見ながら、「いつの時代でも、10代は強いんです」さらりと言ってのけることばに重みがある。

 しかし、若き二上のころ。CBは「点」として存在してはいたが、いまのように「ムレをつくってかけ昇る」現象はなかった。

 やはり、10代の「将棋漬け」のありようが、昔とはちがう?

「いまは、家族が小人数で、親の目が行き届いている。家庭の経済力・文化力もしっかりしている。棋士になる道を、親が応援してます」

「そういう環境で将棋に熱中する……羽生君に訊くと、テレビも見ない、マンガ雑誌も読まない。トイレに入るにも将棋の本を持って入る……これで強くならなきゃ、おかしい(笑)」

 研究に打ち込める、めぐまれた環境にいながらCB棋士は一様にハングリーである。

「ハングリーの形が変わってきましたね。いい服を着る、いい車に乗る、海外に旅行をする。食うや食わずのハングリーではなく、何を食べるかの苦労でしょう(笑)」

 しかし、ひとたび盤に向かうと、羽生プロはどん欲ですね?

「既定の読み筋に満足しない。一手ごとに腰を落とし『もっと良い手がないか』と探している……他の棋士の指した手をよくおぼえていますが、モノマネはしない。『それ以上の手はないか』と求めていますね」

 そういうことは、師匠が教えたのですか?

「将棋に対する姿勢など、教えたことは一度もない。(CBは)皆……そんなもんだと思いますよ。教わったことしかやれないんじゃ、先人を乗り越えられない……この世界は」

 今後の将棋界。谷川-羽生の死闘、その中から棋界を制覇する巨人が生まれますか。

「まあ……少し先を見なきゃいけないですけれど……(と口をにごすが、巨人が生まれると直観しますか?と重ねての問いに)ええ、ええ(強い調子で)そう」

(以下略)

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羽生善治六段(当時)が初のタイトル(竜王)を獲得する2~3ヵ月前のタイミングで行われたインタビュー。

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「既定の読み筋に満足しない。一手ごとに腰を落とし『もっと良い手がないか』と探している……他の棋士の指した手をよくおぼえていますが、モノマネはしない。『それ以上の手はないか』と求めていますね」

三つ子の魂百まで。まさに羽生善治九段の姿勢が現在に至るまで貫かれている。

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「教わったことしかやれないんじゃ、先人を乗り越えられない……この世界は」

はるか昔から将棋界で言われていること。

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「羽生君に訊くと、テレビも見ない、マンガ雑誌も読まない。トイレに入るにも将棋の本を持って入る……これで強くならなきゃ、おかしい(笑)」

羽生九段が子供の頃の話。これは、他のことを我慢して将棋に打ち込んだということではなく、とにかくそれほど将棋が大好きだったと考えられる。

大好きなことが一番の上達の妙薬、ということができるだろう。

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「今後の将棋界。谷川-羽生の死闘、その中から棋界を制覇する巨人が生まれますか」の質問に、師匠の二上達也九段の口から「生まれる」とはなかなか言いづらい。

なおかつ、二上九段は棋界一の温厚な紳士で、この当時の日本将棋連盟会長。このようなことには滅多に言及しない。

それにもかかわらず、最後には「ええ」と認めているわけで、羽生六段のインパクトがいかに凄かったかがわかる。