「棋士の奥さんは、なぜ旦那が死ぬと若返るのだろう」

将棋マガジン1991年7月号、河口俊彦六段(当時)の「対局日誌」より。

 4月30日、名古屋で「板谷一門祝勝会」が開催された。

 石田・小林がそろってA級に上がり、杉本が四段になったのを祝うのだが、もう一つ、板谷大先生(四郎九段)の健勝を祝す意味もあったろう。

 あまり縁のない私がおしかけたのは、石田・小林には本欄でお世話になったからである。

 会は大盛会で、何人かなつかしい方に逢うことが出来て楽しかった。ただ翌日が対局のため、ゆっくり出来なかったのは残念。

 お祝いの言葉や、食事をしながらの歓談では、自然に進九段の話が出る。亡くなってから早いもので3年になる。夫人もいらしていたが、若々しく、きれいになっていた。芹沢夫人といい棋士の奥さんは、なぜ旦那が死ぬと若返るのだろう。ちょっと複雑な気持ちになってしまう。棋士という人種は、知らず周囲を疲れさせているのではないだろうか。

(以下略)

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棋士の奥さんになったことがないので、こればかりは何ともコメントのしようがない……