谷川浩司竜王(当時)「中原名人の前では……」

将棋世界1991年2月号のグラビア「第4回駒音コンサート」より。撮影は炬口勝弘さん。

 12月11日、東京虎ノ門のイイノホールで第4回駒音コンサートが行われた。今までは、オーケストラをバックに棋士達が自慢のノドを競い合うという趣向であったが、我が将棋連盟はそれではあきたらずに、とうとうオーケストラのタクトを振るという暴挙!?に出たのである。振ったのは棋界でも有名なクラシック通 中原名人と青野八段。もっとも、どんな棒にもピタリとついていくプロの凄さを再認識させたという噂もありましたが…。とはいえ、年に一日の歩と譜の祭典、何とも楽しい一日でした。

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場内からブラボーの嵐。プロも本気で絶賛した佐藤のバイオリン

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林葉、中井コンビは「待つわ」をデュエット、何を?

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「おゆき」で挑んだ石田、いつでもどこでも爆笑の渦

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繊細な指先にタクトがよく似合う。写真で見る分には、本物の指揮者みたいな中原

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後半疲れて、乱れてしまった青野。しかし、実に気持ち良さそうな表情だ

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谷川の選んだ曲は浜田省吾の「もうひとつの土曜日」。楽団側の大将、山本直純さんから「もうひとつのタイトルでは」とツッコまれ「中原名人の前では……」の答えに場内大爆笑となった

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新曲「ああ雪列車~浪花ふたりづれ」を披露した内藤、美しい歌声に観客は酔いしれた

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一番上の写真は、最近の佐藤康光九段の写真だと言われても信じてしまいそう。

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オーケストラの指揮者は燕尾服あるいはタキシードが定番なので、スーツにネクタイの姿は、微妙な違和感があって、なかなか新鮮な感じがする。

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谷川浩司竜王(当時)の「中原名人の前では……」が絶妙だ。

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今日は「紅白歌合戦」がある日。

裏番組に「棋界歌合戦」、元日は「棋士格付けチェック」のような番組があっても面白いと思う。