2020-04

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森雞二九段「オレの弟弟子なんだ。まだダメな所も多いし、弱いけどいいヤツだ。応援してやってくれよ」

近代将棋1992年9月号、弦巻勝さんの「スター棋士になれるか 郷田四段追っかけ印象記」より。  四段になりたての郷田を初めて見た時は、なんだかひ弱そうな子供だなあという印象だった。  私の親友でもある森雞二九段に聞くと「オレの弟弟子なんだ。...
インタビュー・対談

有吉道夫九段「大山先生の想い出」

将棋世界1992年10月号、池崎和記さんの有吉道夫九段インタビュー「大山先生の想い出」より。 ―いままで最も思い出に残っていることは何ですか。 有吉やっぱり、タイトル戦の挑戦者になった時ですね。昭和41年の王位戦で私が八段になって2年目の時...
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「名人の譜・大山康晴 完結編」

将棋世界1992年10月号、井口昭夫さんの「名人の譜・大山康晴 完結編」より。  大山康晴十五世名人が僅か20日の入院で死去した。数々の大記録と業績を残して、巨人は再びファンの前に現れることはない。  私は本誌に、昨年の6月号まで1年にわた...
観戦記

郷田真隆四段(当時)「物ごころついた時には、すでに将棋を指していました」

将棋マガジン1992年9月号、高林譲司さんの第33期王位戦七番勝負第1局〔谷川浩司王位-郷田真隆四段〕観戦記「谷川と郷田、夏の主役」より。  近鉄特急に乗り、鳥羽を過ぎるとにわかに緑が深くなる。  やがて左車窓に穏やかな水面が見え隠れし始め...
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石田和雄九段「いや、いや、私だって、そう捨てたもんじゃないんですよ、みなさん」

将棋マガジン1992年9月号、高橋呉郎さんの「形のメモ帳:石田和雄 ロマンチストの嘆き節」より。  いまや、将棋界で、石田和雄といえば、ボヤキの大家で名を馳せている。ご当人も「あれは私が自分からいいだしたせいでもあるんです」と意に介していな...