矢内理絵子女王

マイナビ女子オープン第1局、矢内理絵子女王が勝ちそうだと思いながら昼寝をして、起きてみると、甲斐智美女流二段が勝っていた。△4六角が良くなかったらしい。

この日の午前中に放送されたNHK杯出場決定戦で矢内女王が2敗していたので、心情的に矢内女王が勝つことを願っていたのだが、そうはならなかった。

矢内理絵子女王には、凛とした華がある。

これは、先週の「里見香奈女流名人表彰式」に出席していた矢内女王を間近で見て、私が感じたことだ。

テレビや記事などで矢内女王を見慣れているせいで気付かなかったが、私が生で矢内女王を見たのは10数年振りの二度目だった。

一度目は将棋会館の近くですれ違っただけなので、先週が初めてと言っても良いのかもしれない。

矢内女王も、写真やテレビで見るよりも、実物がもっと素晴らしいタイプだ。

将棋界以外でも、もっと人気が出ても不思議ではないポテンシャルを持っていると思う。

第2局以降の矢内女王の活躍に期待したい。

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中村真梨花女流二段の日記が「将棋ランド」内で開始された。

「将棋ランド」は将棋SNSを中心とした総合的な将棋ポータルサイトで、無料でユーザ登録ができる。将棋に特化したmixiのようなイメージだ。

4月18日(日)には第1回将棋ランド最強戦が文京区民センターで行われる。(将棋ランドへ会員登録すれば参加申込み可能)

A級の優勝賞金が10万円ということなので、盛り上がる大会になりそうだ。

蝶結ワールド

昨年の12月の「面白い中継」の記事で、蝶結記者の活躍のことを書いたが、先週のLPSA「1dayトーナメント ”武蔵の国府中けやきカップ”」の中継でも、濃厚な蝶結ワールドが炸裂していたようだ。

蝶結記者の魅力は、大きく二つに分類される。

(1)プロレス中継のようなヘビーでディープな表現

(2)氷上スポーツに何でも結びつける良い意味での強引さ

今回の中継では、はじめの中倉-藤田戦が典型的な(1)。松任谷由実の曲が伏線になっている。

蛸島-藤田戦は典型的な(2)で、今回はカーリング。

蝶結記者の持ち味であるエンターテインメント性が十分に発揮されている。

(以下、蝶結記者の中継の抜粋)

中倉宏美二段-藤田麻衣子1級戦

「通いなれた道を確かめるように進めていく。今日も航海日誌は、順風満帆」

「藤田1級は今月3月31日付で現役女流プロ棋士を引退し、同時にLPSAを退会することが決まっている。現役勤続年数は12年。非常に残念な話であるが、センスあふれる彼女の指し回しの数々は、2年以上続く1dayトーナメントのアーカイブに、そしてファンの心にずっとずっと刻まれる。そう、今日の譜は彼女の卒業写真」

「やはり得意の急戦策を見せる。黙っていてもやりたいことは伝わってくる。返事はいらない」

「三間飛車はこの角の転換で、いつでも戦機をうかがう柔軟な戦法。スペシャリストの中倉二段は、今日の戦いで栄光の印を刻みたい、この生まれた街で」

「気の向くままどんどん飛ばしていく。駆け抜ける道は、中央フリーウェイ」

「伸ばして伸ばしてようやく花開いた。遅咲きのたんぽぽは、ダンデライオン」

「一番大切なところに、頼りになる味方を引きつける。この王様を、守ってあげたい一心で」

「互いに大駒を成り込んで、先々への希望に思いを馳せる。空にあこがれて、空を駆けてゆく、ひこうき雲のように」

「目まぐるしい攻防で、どちらも玉が上へ上へと引き寄せられていく。敵同士でも、引き寄せあってしまうDESTINY」.

「この地点に何度金桂が踊り出たことだろう。リフレインが叫んでる」

「ようやく、藤田1級に天国のドアが見えてきた」

「この手はまったくのノータイム。あきらめず願う、春よ来い」

蛸島彰子五段-藤田麻衣子1級戦

「序盤は相手の作戦が決まれば、定形のラインを滑らせて、氷の状態を見ておくのが大事」

「と思えば、銀出を見せて積極的に運ぼうとする。スキップ藤田は大胆だ」

「しっかりと4筋のラインを押さえ込む。相手のストーンの配置に、柔軟に対応するのがセオリー」

「相手の守備陣に最初のストーンを叩きつける。ここからゲームが動く」

「どんどんストーンをためて圧迫する。逃げ場がなくなればこちらの勝ちが見えてくる」

「この数手は双方激しいスイーピング。ヤーップの声が飛び交う終盤だ」

「どんどん駒をはじき出しにかかるテイクアウトショット。厳しい追撃だ」

「ここで手を戻すのはやや変調か。わずかなショットのズレが、後々大きく響く」

「ここで蛸島五段がギブアップ。コンシード(投了)は相手のすぐれた指し手への尊敬の意味がある」

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ちなみに、ある確実な筋から入手した情報によると、蝶結記者の「蝶結」は、「ちょうけつ」ではなく「ちょうむすび」と読むということだ。

また、LPSAのメルマガは蝶結記者が書いているのではないかという観測もあるが、真相は謎のベールに包まれている。

これから暖かくなるが、蝶結記者が今後どのようなスポーツを結び付けてくるのか、目が離せない。