大晦日の来訪者

近代将棋1991年3月号、故・池崎和記さんの「福島村日記」より。

某月某日

 年賀状をせっせと書いていると、阿部五段と佐藤(康)五段が突然来訪。きょうは大みそかだ。佐藤さんに「チェスをしませんか」と言われ、あわてる。私は福島村チェス研究会の最弱メンバーで、実戦をほとんどやっていない。そこでNOVAGのチェスコンピュータに”代稽古”をさせることにした。佐藤さんは「コンピュータなら僕が勝ちますよ」と自信たっぷりだったが、やってみると、わが愛機の2連勝(10分切れ負けルール)だった。「いやァ驚きました。チェスのコンピュータって強いんですねェ」と佐藤さん。そりゃあそうですよ、ウチのコンピュータはレーティングが2000以上あって、あまり人みしりしないし、それにけっこう根性もあるしね。

阿部さんは別室でパソコン(棋譜データベース)をいじっている。

「うんうん、これはいい手なんだよ」などと言ってるのでのぞくと、画面に阿部さんの会心譜が映っていた。

—–

今日のNHK杯将棋トーナメントは豊島将之七段-村田智弘六段戦。

そして、解説は阿部隆八段。

阿部隆八段は、”本筋中の本筋の将棋”の指し手。

また、阿部隆八段に関する愛すべきエピソードも多い。

阿部流の解説が楽しみだ。

阿部隆八段の感想戦

将棋の神様

阿部隆八段と畠山鎮七段の本音トーク

森内俊之八段(当時)と阿部隆六段(当時)

「今、森内がウチに来てるんだよ。後から康光も来て、明日になれば郷ちゃんも来るんだけど」

阿部隆六段(当時)の電話

微笑ましい兄弟弟子

阿部隆五段(当時)「池崎さん、マージャンをしましょう。いま郷田君と一緒なんで