2017-12

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38手の大激戦

将棋世界1986年9月号、内藤國雄九段の「自在流 スラスラ上達塾」より。  近頃は長編小説は初から敬遠する。  小説を読むなら短編でピリッとしたものをという気持ちである。  将棋に短編、長編の呼び名はないが、鑑賞する場合短手数の方が面白い。...
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藤井猛九段の相振り飛車、絶妙の攻撃手順

将棋世界2004年10月号、河口俊彦七段(当時)の「新・対局日誌」より。  この日行われたA級順位戦の、藤井九段対久保八段戦は、昼間から重苦しかった。それは藤井九段が、序盤の駒組勝ちに勝負をかけていたからである。  1図は先手が▲8六歩と突...
奨励会

奨励会員用語集(1986年関西版)

将棋世界1986年3月号、信楽老さんの「信楽老の突撃レポート」より。  奨励会員の日常会話や感想戦での言葉は独特のものがある。そこで奨励会員の用語集を作ってみたのでご覧いただきたい。 「ボクノーガイイデショウ」=自分の優勢を主張する言葉 「...
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「これがコテコテの関西将棋だ」

将棋世界2004年4月号、増田裕司五段(当時)の「関西将棋レポート」より。  エピソードといえば、関西将棋会館で掃除、洗濯、奨励会員にアドバイス等々、お母さん的存在の楢原嘉子さんに話を聞いてみた。 Q.何年前から連盟で働いているのですか? ...
棋士のエピソード

松田茂役九段「いやー、ぼくムチャ茂って仇名が付いているだろ。あれは困るんだよほんとに」

今年の5月29日に亡くなられた元・近代将棋編集長で将棋ペンクラブ幹事の中野隆義さんから、このブログのコメント欄に寄せられた数々の棋士のエピソードより。 大山名人が若い頃にムチャ茂こと松田茂役流と対戦して負かされた話は、大山名人の自伝にも出て...