『「北の国から」への手紙』に収録されている、田中康子さん(田中邦衛夫人)の「『北の国から』ありがとう 夫・田中邦衛へ 」より。
『北の国から』が終了して、早くも一年以上になりますね。
その後もあなた宛に、たくさんの方からお手紙が届きます。会いたいとかお話を聞きたいとか、みなさん熱烈なファンの方ばかりで。
(中略)
あなたも長く留守にすることがなくなり、最近は、台本を覚える合間の気分転換のウォーキングと、「気持ちがいいから」という庭の草取りが気に入っているようですね。
それから、私とする将棋。これは私のほうが少し強いですけどね。でも、あなたといると飽きないんです。
(以下略)
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一昨日、14年振りに読んだ本に将棋のことが書いてあったことに気づき、嬉しくなった。
田中邦衛さんが、奥様と将棋をやっていたのだ。
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『北の国から』が終了してから15年が経つ。
『北の国から』は1981年10月からフジテレビ系で連続ドラマとして放送が開始された。
私は倉本聰さんのファンだったし、フジテレビの心情的ファンでもあったけれども、1981~1982年の時点で『北の国から』は一度も見なかった。
帰りが遅かったということもあるが、積極的に見たいテーマではなかったから。
その後、スペシャルドラマとして何度も放送され、二度くらいは見たが、場面によっては泣いたかもしれないが、重く明るくないドラマのような感じがして、敬遠をしていたと思う。
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この状況が一変するのが2003年12月。知人の女性歌手のコンサートが新富良野プリンスホテルのチャペルであるというので、わざわざ見に行った時。
一日目の夜、コンサートが終わった後にホテルの売店へ立ち寄ってみると、富良野を舞台にした「北の国から」のビデオをレンタルしていた。
本場で本場のビデオを見るのも悪くないと思い、『北の国から’95秘密」のビデオを借りて部屋で観た。
テレビで一度見ていたが、あらためてじっくり観てみると非常に素晴らしい内容。宮沢りえさんが薄幸だが健気な女性役を好演している。ボロボロと涙が出た。
あっという間の3時間が過ぎ、腫れた目で『’95秘密』を売店へ返しながら『’98時代』を借りる。
5時間があっという間に過ぎた。
泣きっぱなし。
翌日、雪が降る富良野市内を猛烈に歩き回りたくなった。
ホテルからタクシーに乗って運転手さんと話をすると、田中邦衛さんが、ドラマにも登場する「三日月食堂」の醤油ラーメンが大好物であることを教えてくれた。
さっそく「三日月食堂」へ行って醤油ラーメンを食べる。
北の国から資料館(2016年8月末閉館)へも行った。
二日目のコンサートが終わった後、少し飲んで、すぐに売店へ行き『’02遺言』を借りた。『北の国から』シリーズ最終回。
東京へ戻ってから、『’83冬』『’84夏』『’87初恋』『’89帰郷』『’92巣立ち』『’95秘密』『’98時代』『’02遺言』、連続ドラマを除くすべてのDVDを買った。
完全な『北の国から』フリークと化してしまった。
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あれから14年、なぜかまた『北の国から』を観たくなった。
そして、『’83冬』から『’02遺言』までを観た。
たまらなくなって、14年前には観ることができなかった連続ドラマ24話もすべて観た。
最高だった。
よりによって月末には引っ越しをしなければならないのに。
このような時期だから、かえってこのようなことに逃げ込んでしまうのかもしれない。
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去年の今頃は『ゴッド・ファーザー』に熱中していた。
しかし、ゴッド・ファーザーPART1~PART3は9時間で済む。
『北の国から』はその5倍。
もう観終わったので、引っ越しを頑張ろう。