将棋とドラゴンクエストの呪文

将棋マガジン1987年8月号、「公式棋戦の動き NHK杯戦」より。

 近頃、連盟内でファミコン用語が流行している。よく使われているのが、ドラゴンクエストシリーズの呪文だ。

 例えば、王様が今にも死にそうだ、という時はベホマ(体のキズがいえ、体力が最高値まで回復する)を使い、穴熊に入っていて、危険を感じたらリレミト(穴や城内から抜け出す)と叫ぶのだ。まだまだたくさんあるが、あと一つだけ紹介しておく。ただ、この呪文はある一人にしか効かないかもしれない、というものだ。

 羽生-永作戦から、3図は永作が△6九同ととした局面。

 ここから▲2五歩△3三銀▲2四桂と攻められ、あえなく永作がダウン。ハブと戦うには、この呪文がなくてはならない。それはキアリー(毒消し)だ。そうすれば、ハブの毒にやられず、安心して戦えるからだ。

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ドラゴンクエストⅡが発売された少し後の頃の話。

羽生善治四段(当時)の将棋面での毒は、キアリーや薬草ではとても消えそうには思えないのだが。

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将棋を指している最中に、メダパニ(相手を混乱に陥れる呪文。かかってしまうと、味方を攻撃してしまったりする)やラリホー(相手を眠らせる)をかけたくなる時があるが、このような場合は圧倒的に不利な状況であることがほとんど。

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ドラゴンクエストというと、思い出す記事が2つある。

ストイックだった深浦康市少年

棋士をドラクエキャラクターに例えると・・・