「村山聖五段が最近変わった、という話を耳にした」

将棋マガジン1991年5月号、「公式棋戦の動き 新人王戦」より。

 村山五段が最近変わった、という話を耳にした。

 村山と言えば、超一流のフロ嫌い、と知る人ぞ知るである。

 それがこのところ、週に一度は髪を洗っているという。(これは大変なことなのだ)

 もともと体が弱く、床に伏せることもしばしばあったが、今はそれがなく、元気なもの。

 何かいいことでもあったのかなぁ。

 9図は対阿部戦の一コマで、今、阿部が△3七角と打ったところ。

 ここで村山は、力強い手を指した。

9図からの指し手
▲2四金△3三銀▲2五飛△同銀▲同金△3四銀打▲4三歩(10図)

 飛車取りに構わずの▲2四金が好手。飛車と銀の取り合いは、先手勝勢となる。そこで△3三銀と手厚く受けたが、▲2五飛~▲4三歩が継続の好手順で、村山が勝っている。

 生活リズムが良いと、将棋にそれが表れるようである。

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この期(1991年度)の順位戦で、村山聖五段(当時)は全勝でB級2組へ昇級するが、それはこの約10ヵ月後のこと。

村山聖九段は、C級2組は1期(9勝1敗)で抜けることができたものの、C級1組には4期(7勝3敗、4勝6敗、6勝4敗、10勝0敗)いたことになる。

この後、1期でB級1組へ、2期でA級へと昇級する。

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なぜ生活のリズムが良くなったのかはわからないが、足踏みの時期があったからこそ、その後、順調に伸びることができたのだと思う。

 

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