2019-06

自戦記

「私にとって幸いだったのは、今回挑戦する相手が、中田功プロである事だった。どういう事かというと…」

近代将棋1987年10月号、田尻隆司アマのアマプロ勝ち抜き戦〔対 中田功四段〕自戦記「プロ変調の一局」より。  本誌のアマプロ勝ち抜き戦は、企画自体大変面白く、また将棋の内容も参考になる好局が多いので、始まった当初よりずっと注目していた。そ...
観戦記

千日手が一日に二度続いたタイトル戦〔羽生善治棋聖-谷川浩司王将戦〕

将棋世界1994年3月号、中野隆義さんの第63期棋聖戦五番勝負第3局観戦記「激闘の残火」より。  序・中盤を優勢のうちに進めながら終盤の決め手を逸し、谷川は第1局に続いて第2局を失った。光速の寄せを謳われる終盤の名手谷川に何が起こったのかと...
奨励会

「明けブタ」という奨励会用語

将棋マガジン1991年3月号、駒野茂さんの「三段リーグ&奨励会NEWS」より。  三段リーグは年2回(4月~9月、10月~3月)行われるが、どちらも同じ条件かというとそうでもない。正月越えの10月~3月の方が、気合いの持続、精神面でつらいの...
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先崎学四段(当時)「中学もあんまり行ってないですから。これから高卒のライセンスとろうかなんて。冗談ですけど」

近代将棋1988年2月号、湯川博士さんの「十代、この凄いルーキーたち」の「師匠ゆずりのエンタテナー」より。  若い棋士の取材は、しゃべってくれないのでおじさんレポーターには少々辛い。ひとり先崎クンはエンタテナーで、感想戦や控え室の検討盤でも...
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「たとえばいま、若い女の子に”ボクの趣味は将棋だ”と告白するには、ちょっとした勇気がいる」(首都圏に将棋道場が100軒近くあった時代)

近代将棋1988年7月号、露樹陽さん(東京レポート)、池崎和記さん(大阪レポート)の「将棋道場は今!?」より。 〔東京〕  仕事柄、私は都内の道場によく足を運ぶのだが、以前の賑わいがそのまま残っている道場はめっきり少なくなったように思える。...