王将戦は、羽生善治王将が防衛、通算12期目の王将在位となる。
王将戦で12期は、大山康晴十五世名人の20期に次ぐ記録。3位は中原誠十六世名人の7期。
王将戦58期の歴史の中で、大山、中原、羽生の在位期間が、全体の67%を占めることになる。
すごいことだと思う。
そこで、各タイトル戦の
「大山、中原、羽生在位期間率」…A と
「タイトル獲得者平均在位期間」…B
を調べてみることにした。
「タイトル獲得者平均在位期間」は、例えば王将戦の場合、58期間中、王将在位棋士12名→(58期÷12名)の数値。
名人戦(66期) A:58% B:5.5期
王将戦(58期) A:67% B:4.8期
棋聖戦(79期) A:49% B:4.4期
王位戦(49期) A:65% B:4.5期
王座戦(39期) A:87% B:4.9期
棋王戦(33期) A:42% B:2.8期
竜王戦(21期) A:29% B:3.0期
十段戦(26期) A:73% B:4.3期
こうやってみると、竜王戦、棋王戦のタイトル移動が激しかったことがわかる(タイトル獲得者平均在位期間が短い)。
なお、この二棋戦は歴史が新しいため、Aの数値は羽生名人の在位期間率とほぼ同値。
棋聖戦は大山、中原、羽生以外の棋士のタイトル獲得が多かったことがわかる。
名人戦は、66期間中での名人在位棋士12名、そのうち6棋士が永世名人であるため、平均在位期間が5期を越している。
王座戦は、39期中、羽生17期、中原15期、大山2期、それ以外の王座獲得5棋士が各1期と、羽生、中原が圧倒的な強さを誇っている。
王将戦と王位戦はA、Bとも似た傾向。
しかし今日の記事は「だから、どうしたんだ」と言われてしまいそうな内容だ…