新井田基信さん逝去

北海道将棋連盟常務理事で事務局長の新井田基信さんが、2月19日逝去された。48歳。

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杜の都加部道場掲示板

新井田さんは全国学生名人、朝日アマ名人戦準優勝などの実績のあるアマチュア強豪であるとともに、北海道将棋連盟で将棋の普及を献身的に行ってこられた。

私は一度もお会いする機会がなかったのだが、将棋ペンクラブ大賞二次選考委員も長い間務めていただいた。

新井田さんが書かれていた北海道将棋連盟道場日誌は、昨日まで更新されていた。

吉報が届いたばかりなのに…

これからやりたいことなど沢山あったと思う。とても惜しい。

ご冥福をお祈りいたします。

中原誠十六世名人のタイトル戦でのエピソード

中原誠十六世名人のタイトル戦にまつわるエピソード。

近代将棋1997年8月号、故・池崎和記さんの「福島村日記」より。

—–

谷川-森下戦の全日本プロ観戦のため、神奈川県鶴巻温泉の「陣屋」へ。

(中略)

夜、庭でモチツキがあった。陣屋の名物行事らしい。中原永世十段(立会人)、谷川さん、森下さんの三人が陣屋のハッピを着て十番にキネを振り上げたのだが、谷川さんのとき、私の後ろにいた中年のご夫人(宿泊客)が、連れの人に妙なことを言っているのが聞こえた。

「あの人、悪役よね」。確かにそう言ったのだ。谷川さんは名人戦で羽生さんを追い込んでいる。きっと、ご夫人は熱烈な羽生ファンなんだろう。ここが鶴巻温泉で良かった。有馬温泉で言ったら、谷川ファンから「おばはん、何ゆうとんねん」と、すかさず反撃されるところである。

(中略)

中原先生から面白いことを聞いた。新聞の観戦記にも書いたのだが、ここでも紹介しておこう。

昔、中原先生が陣屋で加藤一二三九段とタイトル戦を戦ったときのエピソードだ。

「加藤さんが部屋をかえたことがあったんだ。それがちょうど僕の部屋の真上でね。ドシンドシンと歩く音がするから、加藤さんがいつ寝て、いつ起きたか、全部わかるんだ」

もう一つ、別の旅館でのエピソード。これは打ち上げのときに聞いた。たぶん、本邦初公開のはずだ。

中原「タイトル戦のときだけど、ちょうど台風の季節で、夜中に窓がガタゴト音を立てるの。うるさくて寝られないから、僕は窓のスキ間に下着を詰め込んだんだ」

池崎「えっ、自分の下着をですか」

中原「うん、でも、それでもダメだった」

池崎「それでどうしたんですか」

中原「部屋でじっと我慢してた。結局、朝まで一睡もできなかった」

池崎「ひやーっ。新聞社か旅館の人に言えば部屋をかえてくれたでしょう」

中原「いや、当時は僕も若かったから、そんなことが言えなかったんだ(笑)。今なら言いますけどね」

陣屋のおかみさん「中原先生も何も下着を詰め込まなくてもいいのに…」

中原「他になかったんですよ」

愉快なエピソードは、他にもいっぱい聞いたが、活字にできない話ばかりだ。

—–

私も一度、中原誠十六世名人が打ち上げの席(2003年竜王戦挑戦者決定戦第2局)で、タイトル戦でのエピソードを話しているのを聞いたことがある。今では有名になった大山名人の封じ手時刻の話。

「大山先生とのタイトル戦のときは参っちゃったよねえ(昭和46年以前)。1日目の午後4時頃、封じ手にしようと言うんだよね。どうせ1日目なんだから、早くやめて麻雀にしましょうよって。記録係の子に時間は適当に計算して加えておいてって。そりゃ大山先生は1日目は美濃囲いに囲うだけだからいいんだけど、僕は居飛車だから1日目からもの凄く考えなきゃいけないんだよね」

本当に楽しそうに話してくれるのだ。

カド番時の羽生善治四冠の勝敗を調べる

王将戦第4局は、久保利明棋王が羽生善治王将を破り、久保棋王の3勝1敗、羽生王将は1勝3敗でカド番となった。

2000年以降の二日制タイトル戦で、羽生四冠が第4局目でカド番になったケースを調べてみた。

結果は、第4局目で1勝3敗になったことが9回あり、9回とも七番勝負は敗れているというものだった。

  • 2008年王位戦(対深浦康市王位)1勝3敗から3勝4敗となり、奪還ならず
  • 2007年王位戦(対深浦康市王位)1勝3敗から3勝4敗となり、防衛ならず
  • 2005年名人戦(対森内俊之九段)1勝3敗から3勝4敗となり、奪還ならず
  • 2004年名人戦(対森内俊之九段)1勝3敗から2勝4敗となり、防衛ならず
  • 2004年王将戦(対森内俊之九段)1勝3敗から2勝4敗となり、防衛ならず
  • 2003年王位戦(対谷川浩司九段)1勝3敗から1勝4敗となり、奪還ならず
  • 2002年王位戦(対谷川浩司九段)1勝3敗から1勝4敗となり、防衛ならず
  • 2001年王将戦(対佐藤康光九段)1勝3敗から2勝4敗となり、防衛ならず
  • 2000年竜王戦(対藤井猛九段)1勝3敗から3勝4敗となり、奪還ならず

羽生四冠にとって歓迎すべからざるデータだが、第5局に勝つと、状況は変わってくる。

羽生四冠が、第5局目からカド番(2勝2敗→2勝3敗のケース)になった時は、2009年名人戦(対郷田真隆九段)、2009年王将戦(対深浦康市王位)、2005年王位戦(対佐藤康光九段)、2002年竜王戦(対阿部隆八段)の4回とも、その後2連勝して4勝3敗としている。

第5局の時点でカド番だった時として七番勝負の成否を集計しなおすと、

2009年以降 2回中2回防衛成功

2008年以降 3回中2回防衛成功

2007年以降 4回中2回防衛成功

2005年以降 6回中3回防衛成功 

という見方ができる。

(ちなみに、3勝3敗で最終局を迎えた時の羽生四冠の七番勝負の成否は、2005年以降9回中5回防衛・奪還に成功)

とはいえ、王将戦第5局は羽生四冠にとって剣が峰。

もし、羽生王将がここから防衛できた場合には、羽生四冠にとってこの10年間で初の1勝3敗からの防衛・奪還ということになる。

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昨日の二日目版昼食予想と結果は次の通り。

羽生善治王将

(予想)蕎麦は出雲の名物なので、羽生王将は普通なら天ぷらうどんと行きたいところを「天ぷらそば」を頼む可能性が強い。シーフードスパゲッティやシーフードピラフの可能性もあるが、ここは「天ぷらそば」一本に絞りたい。

→(結果)シーフードピラフ

久保利明棋王

(予想)久保棋王は、前回の島根県での対局同様「天ぷらそば」を頼むかどうかが別れ道だが、ご飯系の注文になると予想したい。トンカツカレー、天麩羅丼なども後ろ髪を引かれるが、「島根和牛のステーキ丼」に絞ってみる。

→(結果)チキンカレー

一本に絞ったのが敗因だったが、羽生王将のメニューについては候補に入っていたので、まあまあと思いたい。

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昨日の記事中のリンクの中で最もクリック数が多かったのが、竹内まりやさんの実家の旅館の写真(写真の旅館)で、妖怪汁、ねずみ男汁、猫娘汁「妖怪汁」など鬼太郎関連ドリンク試飲レビューの7倍の数だった。

竹内まりやさんの人気が高いことを実感した。