竜王対関西

近代将棋2005年8月号、村山慈明四段(当時)の「定跡最前線特捜部」より。

 5月上旬、朝日オープン五番勝負の勉強を兼ねて大阪へ行ってきた。対局前日、宿は特に決めていなかったが、関西奨励会員で仲の良い福間貴斗初段が「家に泊まっていい」と言ってくれたので、渡辺竜王と一緒に泊めさせてもらった。

 夜、駅前をうろつく男三人。どうも竜王がコンビニを探しているようだ。ここで僕たちは東京と大阪のちょっとした言語?の違いに気づく。

竜王「福間君、イレブンどこにあるの?」

福間「イレブン?それってセブンイレブンのことですか?こっちはイレブンなんて言いませんよ(笑)」

竜王「え?じゃあなんて言うの?」

福間「セブイレですかねえ」

 対して竜王は猛反発。福間君は言葉を続ける。

「ていうか、イレブンどこ? なんてこっちで聞いたら、連盟の一階にあるけど(関西将棋会館の一階にイレブンというレストランがある)って答えられますよ」(一同爆笑)

 なお、後日妹に聞くと女子校生の間ではセブンが主流らしい。

 これは他にも呼び方に違いがあるはずだろうと、東京チームは質問攻撃を開始した。

東京「え、じゃあファミリーマートはなんて言うの?」

福間「ファミマ、やなあ」

東京「ファミマ!? ファミマーでしょう」

福間「何で伸ばさなアカンの?? 絶対おかしい!」

竜王「マーって伸ばす方が言いやすいじゃん」

村山「(どうかなあ?)福間もフクマーにするか!」(一同爆笑)

 ローソン、AMPMは、ローソン、エーピーで一致。マクドナルドは東京では「マック」が多い(と思う)が、大阪では「マクド」が多いらしい。

 と、色々呼び方には違いはあるが、これが東京と大阪の呼び方の違いなのかどうかはよくわからない。年齢層や立場によっても大分違いそうである。

 翌日、折角なので芝苑(朝日オープンの対局場)の仲居さんに聞いてみると意外な答えが返ってきた。

「セブンイレブンはセブンイレブンと言いますけど」

 一流料亭で働く女性はやっぱ違うなと感心した僕である。

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芝苑の控室での村山慈明四段と福間貴斗初段の様子は、当時の朝日杯中継ページに写真が掲載されている。→新進気鋭の若手

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セブンイレブンを”セブン”と呼ぶのは初めて知った。

Yahoo!知恵袋によると、”セブン”、”イレブン”、”セブイレ”、”セブレ”など、様々な呼び方があるようで、「7(セブン)の"セ" と 11(イレブン)の"ブン"で”セブン”」、という非常に説得力のある珍説も展開されている。

ベストアンサーに選ばれた回答を見ると、関西では「セブイレ」、関東では「セブン」と呼ばれていることが多いということだ。

セブンイレブンの持ち株会社は株式会社セブン&アイ・ホールディングス。(アイはイトーヨーカドーグループの頭文字のアイ)

セブン銀行、セブンネットショッピングなど、企業的には”セブン”が前面に出ている。

どちらにしても、呼び方、方言などは多様性があったほうが楽しい。

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ところで今日は7月7日。新暦ベースでの七夕。

七夕といえば仙台。

仙台七夕は毎年8月6日~8日に行われる。→仙台七夕まつり公式サイト

私の出身地だから贔屓目に言うわけでは全くなく、仙台七夕は本当に綺麗だ。

”豪華絢爛”という形容詞ではなく”綺麗”。

ほとんど多くが和紙で作られている、華と儚さを持った美しさ。

報道では取り上げられていないが、相対的に被害の少なかった仙台市中央部・西部でも、建物への物理的被害、沿岸部の親戚・知人が亡くなったことによるメンタル面などで、震災以前の状態に戻るにはまだまだ時間がかかりそうだと言う。

このような時期だからこそ、ぜひ仙台七夕へ多くの方に来ていただけるよう、心から願いたい。

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ちなみに、仙台に本店を置く地方銀行は七十七銀行で、七夕並び。

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そして、7で連想されるのは「007」。

現在でも続く映画シリーズだが、ショーン・コネリー主演の、初期の時代の作品が白眉とされている。

私が個人的に好きなのは、日本が舞台となった1967年の「007は二度死ぬ」。大人になってから初めて観た。

原題は「You Only Live Twice」。

この原題を「007は二度死ぬ」という邦題にした人は、最高に素晴らしいセンスを持っていると思う。

悪の巣窟の企業グループの本社がホテルニューオータニだったり、動く秘密基地が丸の内線だったり、待ち合わせ場所が国技館で佐田の山が関わっていたりと、当時の東京の風景もあって絶妙な雰囲気の映画。

ボンドガールは浜美枝さんと若林映子さん。

浜美枝さんが演じた役の女性が最後まで生き残るので、浜美枝さんが実質上のボンドガールとされている。

当初は、若林映子さんがその役をやるはずだったが、浜美枝さんが英語が不得手で、若林映子さんがそこそこ英語ができたことから、監督の指示により途中で役を交換することになったという。


YouTube: You Only Live Twice Trailer (1967)

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