森信雄五段と村山聖四段の師弟の日常のひとコマ。
将棋マガジン1988年5月号、神吉宏充五段の「何でも答えまっせ!!」より。
詰将棋スクール担当の森信雄五段は、先日CDプレーヤーを購入した。最近はそのプレーヤーでチョウ・ヨンピルを聞いていて「思い出迷子がええなあ。わしゃ好きなんや」などと感激している。
ところで仲間は皆、森さんがCDを買ったことに大きな衝撃を受けた。えっ、何故かって? そりゃもう、森さんといえば少し前までは「わしゃCDなんてキライなんや」と拒絶反応を示していたからである。キライな理由がおもしろい。「レコードやったら両面聞けるけど、CDゆうたら片面しか聞けんやろ。なんや損したみたいであかんのや」
弟子の村山君から教えてもらって「事実を知った」森さんであった。
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この頃、村山聖四段はC級2組からC級1組への昇級を決めている。四段昇段後1年強でのC級2組抜け。
1987年度C級2組の主な成績は次の通り。
羽生善治四段 10勝0敗(昇級)
泉正樹五段 10勝0敗(昇級)
村山聖四段 9勝1敗(昇級)
日浦市郎四段 8勝2敗
中田宏樹四段 8勝2敗
佐藤康光四段 8勝2敗
恐ろしすぎる、鬼のようなC級2組。