今回の将棋ペンクラブ大賞特別賞は貴志祐介さんの「ダークゾーン」。
貴志祐介さんが将棋に関わる小説を書くのは今回が初めてだが、13年前に貴志祐介さんの名前が近代将棋に出てくる。
近代将棋1998年9月号、故・池崎和記さんの「普段着の棋士たち 関西編」より。
鳥羽へ名人戦第六局を見にいく。大阪・上本町から近鉄特急で約二時間。車中、貴志祐介のホラー小説「黒い家」を読む。昨年末、村山八段にすすめられて買い、以来ずっとツンドクになっていた本だ。
貴志祐介さんは、
1996年に『十三番目の人格 ISOLA』で第3回日本ホラー小説大賞長編賞佳作、
1997年に『黒い家』で第4回日本ホラー小説大賞、
2005年に『硝子のハンマー』で第58回日本推理作家協会賞(長編部門)受賞)
2008年に『新世界より』で第29回日本SF大賞、
2010年に『悪の教典』で第1回山田風太郎賞
を受賞している。
村山聖八段(当時)がお薦めだった「黒い家」は、貴志祐介さんにとっての二番目の著作。
村山八段が興味を持った将棋とは関係のない作品の著者が、その13年後に将棋をテーマとしたものを世に出して将棋ペンクラブ大賞特別賞を受賞する。
近代将棋に貴志祐介さんの名前が載っていたことを知ったのは昨日のことで私も驚いたが、13年の時を経て、不思議な縁を感じる。
黒い家 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:1997-06 |
ダークゾーン 価格:¥ 1,890(税込) 発売日:2011-02-11 |
—–
バトルロイヤル風間さんのブログの、広島の将棋ファンリクエストシリーズ似顔絵は、1993年の王将戦、谷川浩司王将-村山聖七段戦。
村山聖七段は四コマ漫画調、谷川浩司王将は新婚直後調で描かれている。