名前とペンネーム、源氏名、芸名

明治安田生命の調査によると、女性の名前ベスト3は次の通り。(その年の保険加入者が対象)

大正元年

1位 千代

2位 ハル

3位 ハナ

昭和元年

1位 久子

2位 幸子

3位 美代子

昭和20年

1位 和子

2位 幸子

3位 洋子

昭和30年

1位 洋子

2位 恵子

3位 京子

昭和40年

1位 明美

2位 真由美

3位 由美子

昭和50年

1位 久美子

2位 裕子

3位 真由美

昭和60年

1位 愛

2位 麻衣

3位 麻美

平成7年

1位 美咲

2位 愛

3位 遥

平成17年

1位 陽菜

2位 さくら

3位 美咲

平成22年

1位 さくら

2位 陽菜、結愛、莉子

江戸川乱歩の大正期の小説を読むと、絶世の美女が「ぎん」という名前だったりして、なかなか微妙な気持ちになったこともある。

昭和30年から50年までの名前は、たしかに同級生には必ずいた名前だ。

平成22年の2位タイの名前は、どう読んでよいのか迷うので調べてみた。

順に、ひな、ゆめ、りこ、が正解のようだ。

—–

銀座、六本木などのクラブの女性は、本名派と源氏名派に分かれる。

また、源氏名派も、姓はそのままで名前だけ源氏名派と、姓名すべて源氏名派に分かれる。

源氏名についても時代による変遷があるのだろう。

ある本名派の若い女性から聞いた話だが、本名で店に出ている女性のほうが圧倒的に業界内での在籍期間が長くなる傾向があるという。

—–

観戦記の世界では、以前はペンネーム派が多かったが、現在は本名で書く観戦記者が多くなっている。

昭和の頃の観戦記者を列挙してみたい。(湯川博士著「なぜか将棋人生」より抜粋、敬称略)

朝日新聞

紅(東公平)、玉虫(柿沼昭治)、牧風(谷口牧夫)、酔象(関則可)

毎日新聞

井口昭夫、加古明光、清水孝晏

読売新聞

陣太鼓(山本武雄)、山帰来(太期喬也)、半九郎(橋本三治)、山田史生、葵(若島正)

サンケイ

永井英明、原田泰夫、加藤治郎、河口俊彦、芹沢博文、信濃桂(高林譲二)、山口義明

共同通信

田辺鈍歩(田辺忠幸)、川口篤(河口俊彦)、信濃桂、松嵐(山口義明)

日本経済新聞

又四郎(高柳敏夫)、三象子(加藤治郎)

三社連合

信濃桂、太期喬也、中島一彰、原田史郎(中平邦彦)

—–

もっと昔になると、北斗星(菅谷要)、倉島竹二郎。

昭和の頃は、天狗太郎(山本亨介)、香取桂太(山川次彦)、龍(田村孝雄)、仏法僧(永沢勝雄)、奥山紅樹(下里正樹)、鴨(芹沢博文)なども。

—–

朝日新聞の観戦記者のペンネームは、漢字一字の場合が多い。

毎日新聞は以前から本名派だった。

読売新聞は昭和の頃は複数文字のペンネームが多かった。

—–

現代のネット中継記者は、皆ペンネーム。

ネットの場合はハンドルネームと言ったほうが良いのかもしれないが、やはりペンネームのほうが相応しい。

—–

現在の観戦記者の主なペンネームは、

小暮克洋さんが、朝日新聞では「剣」、三社連合では「小池大志」。

鈴木宏彦さんは、「青」、「青島たつひこ」、「立浪健一」。

椎名龍一さんは、「遊駒スカ太郎」も「椎名龍一」もペンネームで、加藤久康さんが本名。

後藤元気さんは、ペンネームではなく本名。

—–

歌手の森昌子さんの本名は森田昌子。

歌手の森進一さんの本名は森内一寛

元・ゴールデンハーフの森マリアさんの旧芸名はマリア・エリザベス 。

そう考えると、私の姓である「森」は結構恵まれている名字なのかもしれない、と26番目に多い姓でありながらも思うクリスマスイブ。