将棋世界1991年4月号、森信雄五段(当時)の「創作 次の一手 解答&解説」より。
古本屋で見つけた”日本の旅情”という本の中に、牧水の歩いた上州の暮坂峠が出ていたので、歩いてみました。
明治の頃に湯治客でにぎわい、今は忘れられた道のひとつ、とある通りに車も少なく、静かないい風景でした。
帰り道、どこからか子犬がずっとついて来て、なぜか私のそばを離れません。
でも、日が暮れて、仕方なく置き去りにして、バスに乗り込んだのです。
あの子犬、どうしているかな・・・。
(以下略)
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森信雄七段が飼っている犬のトビオが昨日亡くなった。17歳。
森信雄七段の家には、ヨウムの金太郎、パグのトビオとクロがいるが、トビオは森信雄七段が今の家へ引っ越して3日目から一緒に住んでいた。
17年前なので1996年。
阪神淡路大震災の翌年、村山聖九段が亡くなる2年前のことになる。
高齢になるまでは、森信雄七段の体の上に乗っかって寝ていたという。
パグの日本での平均寿命は11歳(人間では60歳に相当)のところ、17歳(人間では85歳位)まで生きていたということは、それだけ森家で大事に育てられていたということだ。
私の家にいた犬も種類は違うが1997年に17歳で亡くなった。
「十分に長寿だったんだ」と思うことで悲しみを紛らわせようとしたが、やはり辛いものは辛かった・・・