1999年に刊行された別冊宝島「将棋これも一局読本」、畠山直毅さんの羽生善治四冠(当時)インタビュー「将棋には人をおかしくさせる部分って、ありますよね」より。
取材の最後に、連想ゲームのような手法を羽生にぶつけてみた。キーワードを伝えて、そこから連想した言葉を瞬時に答えてもらう。べつに性格診断なんぞをするつもりはなく、ただ、取材前にムラムラと試したくなったのだ。過去、同じようにムラムラきたのは小島太騎手(現調教師)で、羽生が二人目の犠牲者(?)ということになる。
Q.じゃあ、いきます。「郷田真隆」
A.あ、そういうのですか。意外な初手でしたね。う~んと、剛直、ですか。
Q.「藤井システム」
A.藤井システム、進化ですね。
Q.「七冠」
A.ななかん、う~ん、何も感じませんけど。
Q.「佐藤康光」
A.あっ、緻密です(笑)。
Q.「中原誠」、自然とか言わないでくださいよ(笑)
A.あ、ええと、雄大。
Q.雄大。はい、「畠田理恵」
A.へっ、妻です。(一同爆笑)
Q.では「夢」
A.ゆめっ、夢とくれば希望ですか。
Q.「敗戦、投了」
A.う~ん、ないですね、何もなし。
Q.「森内俊之」
A.う~ん、森内君は・・・そうですね、あ、適切な言葉が浮かばない、何だ、う~ん着実か。
Q.「米長邦雄」
A.えっとですね、大胆。
Q.「名人」
A.めいじん。伝統ですね。
Q.「永世名人」
A.同じです(笑)、同じ。伝統です。
Q.じゃあ「人生」
A.じんせい。う~ん、難解。
Q.「死」
A.しっ、死ぬほうの死ですか、死ぬ方の死は、生まれるですね。
Q.「谷川浩司」
A.ありきたりで申し訳ないけど、光速です。
Q.「ギャンブル」
A.うん、リスク。
Q.「将棋指し」
A.将棋指しは将棋指し。
Q.「森下卓」
A.堅実。
Q.「加藤一二三」
A.重厚。
Q.「女流棋士」
A.う~ん、華やか、かな。
Q.「先崎学」
A.う~ん、愉快(微笑)。
Q.「神」
A.かみ。恐れ多いです、はい。
Q.「浮気」
A.うっわっきっ、浮気、気をつけます。(一同爆笑)
Q.「コンプレックス」
A.こんぷれっくす、ないですね、ええ、とくに。
Q.「大山康晴」
A.あ、偉大、うん。
Q.「家庭」
A.えっ、家の、家庭はファミリー、家庭ですね、うん。思い浮かぶのは家庭、家庭は家庭ですよ。
Q.家庭は家庭ですか。では「生き甲斐」
A.いきがい・・・なし、とくに、はい。
Q.最後に「羽生善治」
A.ふっふっふっ、なしです。
Q.なしですか
A.なし。
Q.浮かびませんか。
A.ええ、浮かばない。
Q.何も浮かびませんか。
A.はい。
(以下略)
—–
この頃の羽生善治三冠は、「う~ん」が口癖だったのかもしれない。
とはいえ、突然「この言葉から何を連想するか」と聞かれたら、誰でも「う~ん」を多発すると思うので、口癖でもなさそうな感じもする。
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今日は趣向を変えて、ある言葉から連想した形容詞を瞬時に答えるという心理テストを。
興味のある方は、ぜひお試し下さい。結構当たります。(所要時間は3~5分)。
【第1段階】
O1.あなたの好きな色は?(3つ)
色1〔 〕
色2〔 〕
色3〔 〕
Q2.あなたの好きな動物は?(3つ)
動物1〔 〕
動物2〔 〕
動物3〔 〕
Q3.あなたの好きなスポーツは?(3つ)
スポーツ1〔 〕
スポーツ2〔 〕
スポーツ3〔 〕
【第2段階】
第1段階で回答したそれぞれの言葉から連想される形容詞を瞬時に答えてください。
色1〔 〕 → 連想される形容詞〔 〕
色2〔 〕 → 連想される形容詞〔 〕
色3〔 〕 → 連想される形容詞〔 〕
Q2.あなたの好きな動物は?(3つ)
動物1〔 〕 → 連想される形容詞〔 〕
動物2〔 〕 → 連想される形容詞〔 〕
動物3〔 〕 → 連想される形容詞〔 〕
Q3.あなたの好きなスポーツは?(3つ)
スポーツ1〔 〕 → 連想される形容詞〔 〕
スポーツ2〔 〕 → 連想される形容詞〔 〕
スポーツ3〔 〕 → 連想される形容詞〔 〕
【第3段階】