将棋世界1983年6月号、「初段コース」問題より。出題は森信雄四段(当時)。
第3問(40点)
<ヒント>
読み切って下さい。
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この頃の初段コース~四段コースは、毎号担当する棋士が変わる形態で、この号の初段コースの問題を作成したのが森信雄四段(当時)。
ところで、私が驚いたのは、当時の森信雄四段の写真。
現在の温かみのある味わい深い森信雄七段の顔や表情も好きだが、森信雄四段が物凄く格好いいのだ。
ハリウッド映画でFBI捜査官を演じる日系二世映画俳優のような雰囲気。
時期的には、村山聖少年を内弟子にして1年目、この年の奨励会試験に村山少年は二度目の合格をする。
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第3問解答
正解:▲2七飛(47%)
自玉は受けなしで、相手玉には一歩あれば詰みがあり、その一歩をどこで手に入れるかという問題でした。
▲2七飛が詰みを読み切った好手で、△同銀に、▲2三竜△3一玉、そこで▲1三角成と待望の一歩を手にし、△同桂に(△4一玉は▲2一竜)▲3二歩△4一玉▲2一竜で先手の勝ちです。
▲2三竜で先に▲1三角成は、△同香▲2三竜△1一玉で詰みません。
(以下略)
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後のスーパートリックを思わせるような、非常に意外性と爽快感のある次の一手。