内藤国雄九段「おゆき 20万枚突破」謝恩パーティ

近代将棋1977年1月号グラビア、「おゆき 20万枚突破」より。

 内藤国雄九段が5月1日に発表した、デビュー作品「おゆき」が20万枚を突破し演歌のヒットになったのをきっかけに、10月21日には「内藤国雄愛唱歌集」が発売された。

 内藤九段のヒットと誕生日を祝う、内藤国雄”おゆき”ヒット謝恩パーティが11月15日、東京赤坂の俺んちで開催され、関係者や友人が多数集って、にぎやかな夕べであった。

かけつけた芹沢八段(右)もマイクを持って大はしゃぎ、と書かれている。

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内藤國雄九段の髪型が歌手バージョンになっていたのだろう。かなり盛り上がった髪型だ。

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会場は東京・赤坂の居酒屋。

レコード会社も関係しているので、ホテルなどもっと芸能界っぽい場所で開いても良かったのにと、この記事を見て最初は感じたのだが、よくよく思い出してみると、1976年頃は赤坂という場所そのものが高級感溢れる大人の街であり、居酒屋といえども赤坂の居酒屋というだけでイメージ的に別格だった。

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今の赤坂はどちらかといえば港区内の普通の街になっている。

一ツ木通りからTBSが移転したのが大きかったのか、あるいはもっと前からなのか、どちらにしても良い意味の緊張感と気合を持って行く街でなくなってから久しい。

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東京へ行った時、赤坂あるいは永田町のホテルに宿泊することが多い。

普通の街になったとはいえ、自分の中ではまだ赤坂近辺が好きなのだと思う。