激闘棋王戦

棋王戦第5局は、久保利明棋王が勝ち、棋王防衛とともに九段昇段を決めた。

終盤、佐藤康光九段が逆転し優勢になったかと思ったが、▲5四銀が敗着になったようで、棋王奪還はならなかった。

久保棋王の中盤の△5五銀は、久保棋王ならではの一手だと言える。

振飛車名人大野源一九段の捌きは芸術的だったが、久保棋王の捌きはもっと現実的で粘っこいように感じる。

大野九段の捌きは飛車を主軸にした捌き、久保棋王の捌きは飛車に拘らない捌きとでもいうのだろうか。

それにしても、私の昼食予想は全く当たらなかったが、第5局は感動的な激闘だった。

人間同士の闘いだからこそドラマが生まれる。